ツチブタは管歯目ツチブタ科に属する動物で、この分類に属する動物は世界中を探しても他にはいません。この動物はアフリカでもかなり広範囲に生息している動物で、現生哺乳類で1目1科1属1種なのはツチブタのみ。ツチブタはあまり有名な動物とは言い難いのですが、世界各地の動物園で見ることができます。
生息地
ツチブタはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南に広く生息しています。
特徴
ツチブタはサバンナや森林地帯、草原、低木林など様々な環境に生息している動物です。全長は140-220cm、体重は40-100kgです。体色は淡黄灰色で、頭部や尾は灰白色や淡黄白色。四肢は太くて短く、前肢に4本、後肢に5本の平爪があり、爪は丈夫です。ツチブタはこの爪を使って穴掘りをしています。地面に穴を掘って生活し、自分の姿が見えないくらいの穴を掘っていきます。巣穴は5~10mのかなり大きく長い形式のものが多く、日中は巣穴の中で丸くなって眠っています。活動時間帯は主に夜で、採食に出掛けていきます。ツチブタはあまり群れを形成することはなく、単独生活を好んでいます。聴覚がかなり優秀で、外敵の接近を察知することができます。
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生態
ツチブタは主にシロアリなどを食べて生活しています。時にはイナゴなどの大型の昆虫を食べることもあります。ツチブタの獲物は小さいため、嗅覚と聴覚を頼りに、獲物を探していきます。繁殖形態は胎生です。一夫多妻と考えられていて、決まった繁殖期はありません。妊娠期間は半年程度あり、1回に1頭の幼獣を産むことができます。離乳期間は3か月程度で、2年程で成熟し、15年ほど生きることができます。飼育下だと20年以上いきたこともあります。
絶滅危惧種?
ツチブタは現在絶滅危惧種ではありません。低懸念に分類されており、生息数は安定していると言われています。しかし外敵も存在するため、決して安泰とは言えません。主にライオン、ハイエナ、ヒョウなどが敵で、さらには人間にも狩猟の標的になることが多くあります。ツチブタの肉は美味しいと言われていることから、狩猟されることが多いのです。それだけでなく、ツチブタの爪や体毛などは人間の装飾品にも使えることから、乱獲されてしまうことがあります。1975年のワシントン条約発効時からワシントン条約附属書IIに掲載されていたのですが、抹消されています。
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飼育
ツチブタを飼育することは可能ですが、あまり一般的ではありません。理由としてはツチブタはとても臭いです。強烈なにおいを放つ生き物で、臭いは腺から放出されており、かなり飼育に苦労すると思われます。飼育する際には人工飼料を与えることになるでしょう。野生ではシロアリなどを食べています。鑑賞する場合は動物園へ行くか、アフリカ大陸まで行ってみましょう。
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