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セーシェル絶滅危惧種動物 : アルダブラゾウガメ

Animal

アルダブラゾウガメはセーシェル固有種のカメです。とても巨大なカメで、寿命は150年前後と言われている長寿の動物。255年生きたという記録があり、人間よりも遥かに長く生きることができます。爬虫綱カメ目リクガメ科アルダブラゾウガメ属に分類されるカメで、このカメは近年モーリシャスやタンザニアなどに導入もされています。しかしこのカメは絶滅危惧種であり、個体数は減り続けているのです。

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生息地

アルダブラゾウガメはセーシェル固有種です。

特徴

アルダブラゾウガメは甲長が100㎝を超えており、巨大なカメの1種です。体重は150~250㎏にもなります。大きくなるのはオスで、メスは90cmにも満たないことが多いです。背甲の色彩は黒や黒褐色一色で頭部はやや扁平。このカメは暑さに弱く、夏になると熱中症になりやすい傾向があります。暑い時期には明け方と夕方に活動し、体温を下げるために水浴びをします。主な生息地域は草原,森林地帯、湿原です。このカメはガラパゴスゾウガメと共に、世界で最大の大きさを誇るリクガメの仲間です。それと同時に世界でもトップレベルの最長寿のカメでもあります。ゾウのような皮膚の鱗を持っており、とても固いです。

生態

アルダブラゾウガメは草食性で、木の葉や木の実などを食べます。繁殖様式は卵生。繁殖時期は毎年1月~4月です。オスは後方からメスの背甲に覆い被さり、断続的に鳴き声をあげて交尾します。産卵場所は平坦で茂みのある場所を好み、1回につき4-10個前後の卵を産みます。卵の孵化は3か月から半年ほどかかります。アルダブラゾウガメは世界でも最長寿のカメのなかまであり、野生下だと150年程度生きることができます。飼育下だと最大で250年程度の記録があり、人間の数倍も長く生きることが可能なのです。

絶滅危惧種

アルダブラゾウガメは長寿のカメであるものの、絶滅危惧種に指定されています。これはアフリカ地域における土地開発や、食用、ペット用などによる人間の乱獲が問題になっているからです。事態を重く見たセーシェルでは法的に保護の対象とされて、固く守られています。さらにはワシントン条約附属書IIにも掲載され、国際取引にも制限がかかりました。このカメはセーシェルで保護区を設け繁殖・展示する試みが進めらていますが、まだ違法な密猟が多く、なかなか個体数が増えていないという実態があります。アルダブラゾウガメの現在の推定生息数は100000頭と言われています。

飼育

アルダブラゾウガメは国際取引が禁止されており、さらに人間よりも長生きすることから、飼育はかなり厳しいでしょう。あなたの死後に誰かがカメを育てる必要があるからです。今後人間も寿命が120年を超えると言われていますが、それでもゾウガメには遠く及ばないのです。動物園で鑑賞するか、セーシェルまで行ってみてください。

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