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日本絶滅危惧種動物 : オオトラツグミ

Animal

オオトラツグミは日本の鹿児島県奄美大島でのみ繁殖するツグミ科のトリのなかま。トラツグミの中では最も体が大きい鳥です。現在では奄美と加計呂麻諸島の固有種とされ、この鳥は日本固有種として知られています。オオトラツグミは森林伐採が原因で生息できる地域が減っており、絶滅危惧種に指定されています。日本では保護活動が行われており、この鳥の個体数は徐々に回復し始めている段階にあります。

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生息地

オオトラツグミは日本の奄美大島に生息しています。

特徴

オオトラツグミは全長30cm程度あり、ツグミの中では最大種の鳥です。上面は淡い褐色、下面は白色で、全身に先が黒い鱗状の羽毛があります。翼は黒っぽくて黄褐色の羽縁があり、トラの模様に似ているためトラツグミと名付けられました。オオトラツグミのさえずりは2月から3月あたりになると、とても多くなります。生息地は常緑広葉樹林で日本の鹿児島県、奄美大島に生息しています。採餌の時にトラツグミは頭を振って奇妙な歩き方をすることが特徴として知られています。この鳥は飼育する人がいないことから、特徴や生態にはまだ謎が多く、解明されていないことも多いです。

生態

オオトラツグミは地上で昆虫・ミミズ・果物などを食べています。繁殖形態は卵生です。繁殖期は2月~5月ごろとされており、奄美大島のみで繁殖することがわかっています。生まれたばかりのヒナにはミミズを多く与えて、巣立ちするまで面倒を見てあげています。

絶滅危惧種

オオトラツグミの最大の脅威は人間です。人間による森林伐採によって生息地は減少し、生息地の分断が起こってしまいました。さらにツグミには天敵もいます。奄美大島では野良猫などがツグミを捕食することで、生息数が減っていることがわかっています。オオトラツグミは日本によって天然記念物に指定されており、さらには希少野生動植物種にも指定されています。日本では保護活動が始まっており、保護増殖事業計画が策定、施行されています。本種の生態と好適環境を解明するための調査と生息状況のモニタリングも行われており、生態を把握したうえで保護活動が行われます。現在の推定生息数は1000-5000羽と言われています。

飼育

オオトラツグミは絶滅危惧種であり、保護動物であることから飼育ができません。動物園で鑑賞するか、日本まで行ってみてください。

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