アイアイはアフリカにあるマダガスカル島にのみ生息しているサルの仲間。アイアイは、霊長目アイアイ科アイアイ属に分類される霊長類です。南部には大型種であるジャイアントアイアイが分布していたのですが、2000年前に絶滅してしまいました。そして生き残ったこのアイアイも絶滅の危機にあります。森林伐採や土地開発などが原因になり、アイアイは生息地を失っており、絶滅危惧種に指定されています。
生息地
アイアイはマダガスカル固有種の動物です。
特徴
アイアイは体長30-45cm、体重2-3kgの小型の動物。アイアイは主に湿潤林やマングローブに生息し、樹上で生活しています。昼間は寝ていることが多く、夜になったら活動を始めます。体の色はこげ茶や黒で、体より大きなふさふさした尾があります。大きな目、細長い指、大きな耳が特徴で、聴覚が非常に発達しています。すべての指に鋭いツメがあり、そのツメを利用して枝を掴むことができます。前歯は一生伸び続け、固い木の実を食べるのにも便利です。アイアイは群れを作らず、単独行動がメインの動物です。アイアイは外見がとても不気味で、死や災害をもたらす悪魔と呼ぶ人もいますが、実際のところはそうではありません。
生態
アイアイは主に果実・樹皮・花の蜜、さらには昆虫などを食べて生活しています。繁殖形態は胎生です。妊娠期間は6か月程度あり、1回につき1頭産むことができます。授乳期間は7か月あります。寿命は20年ほどです。
絶滅危惧種
アイアイはもともと、生息地域がマダガスカルだけに限定されています。そのためそれほど個体数が多いわけではありません。マダガスカル島民の多くは、アイアイを縁起の悪い生き物だと考え、見つけるとすぐに殺してきた歴史があります。これはアイアイの外見がとても不気味で、不幸を呼ぶ動物と言われてきたからです。さらには近年の森林伐採や土地開発も大きな問題になっています。アイアイの生息できる地域が激減しており、絶滅の可能性があります。アイアイは現在絶滅危惧種に指定されています。さらにアイアイはワシントン条約附属書Iにも掲載されているのです。
飼育
アイアイは輸出に制限がかかっており、さらに生息数も少ないことから、一般人が飼育することは不可能に近いです。動物園で鑑賞するか、マダガスカルまで行ってみてください。
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