バニャ・ルカはボスニアにおける第二の都市と言われています。ローマ時代から存在した古い街で、オスマン帝国時代にはボスニア地方の中心都市として発展しました。街を流れるヴルバス川沿いには美しい渓谷美が広がり、近年はレジャースポットとしても人気です。、周囲を丘に囲まれて窪地を成しており、市内には泉が多くあるのが特徴です。
場所
バニャ・ルカはボスニアヘルツェゴビナの北部に位置しています。
歴史
バニャ・ルカはローマ帝国の時代には属州になっており、長い間支配されていました。スラヴ人が7世紀にこの地に進出を始めていました。しかし中世になるとオスマン帝国の支配が続き、この地には多数のモスクなども建造されています。近代にはオーストリア帝国の時代を迎え、戦略的に軍事拠点として機能しました。第一次世界大戦後はユーゴスラビアの構成国となりました。その後、1991年のユーゴスラビアの崩壊によりボスニア・ヘルツェゴビナの構成国となりました。
気候
バニャ・ルカは大陸性気候に属しています。夏は短めで、冬の期間が長い地域です。年を通して気温は‐3℃~27℃を推移します。
言語
公用語はボスニア語、クロアチア語、セルビア語の3つです。
治安
バニャ・ルカは観光客を狙ったスリや置き引きが多いことで知られています。また、ボスニアは以前紛争があったことから、テロ組織も多くあり、治安部隊との衝突なども起こっています。多くの外国人旅行者が訪れる都市ですが対立が十分には解消されていません。
産業
バニャ・ルカは工業などが栄えていましたが、紛争をきっかけに大きく停滞しました。その後金融業が大きく栄えました。バニャ・ルカ証券取引所が設立され、取引が開始。バニャ・ルカでは経済活動の活発化に伴って、投資家や上場企業が増加してきています。
人種
ボシュニャク人が半数程度おり、それ以外にはクロアチア人とセルビア人が住んでいます。
宗教
ボシュニャク人はイスラム教を信仰しています。しかしクロアチア人はカトリック教徒が多いです。セルビア人はセルビア正教会を信仰しています。
通貨
マルクが使用されています。
観光スポット1 : Fortress Kastel
要塞はローマ時代から続くこの町で最も古い歴史的建造物の1つとされています。現在は、観光名所であると同時に、バニャ・ルカの地元の子供たちが遊ぶ格好の広場になっています。
観光スポット2 : Christ the Savior Cathedral
バニャ・ルカのシンボルともいえる観光名所でキリスト教会です。セルビア様式とビザンチン様式を組み合わせた、正教会らしい外見です。高さ44mの尖塔が、すらりと天を指していて優美です。
観光スポット3 : Krupa river
バニャ・ルカを流れるクルパ川はラフティングが人気です。クルパの滝周辺にはログハウスが立ち並び、絶好のキャンピングスポットとなっています。
観光スポット4 : Gospodska Street
バニャ・ルカのショッピングストリート。この通りはお土産屋さんをはじめたくさんのオシャレなショップがあり、観光客やバニャ・ルカの地元の人たちでいつも賑わっています。
観光スポット5 : Etno Muzej Ljubacke Doline
ボスニアの昔の村を再現しています。19世紀頃の文化を再現しており伝統料理などを楽しむこともできます。村の中にある生活道具も見ることができます。
宿泊施設
バニャ・ルカは宿泊施設が充実しています。最寄りにはバニャ・ルカ空港があります。航空券や宿泊施設は下記リンクから予約可能です。他の言語にも対応しています。
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