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太平洋絶滅危惧種 : クロアシアホウドリ

Animal

クロアシアホウドリは北太平洋地域に生息するアホウドリのなかま。名前のとおりで足が黒いことが最大の特徴です。体の割に翼は細長く、荒天のときも翼をややたたみ加減にしてスマートに力強く飛びます。クロアシアホウドリは生息地域がとても広い割には、準絶滅危惧種に指定されています。これは人間による影響を強く受けているのです。

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生息地

クロアシアホウドリは太平洋地域に生息しています。

特徴

クロアシアホウドリは全長70cm、体重2-4kg。この鳥はミズナギドリ目アホウドリ科アホウドリ属に分類される鳥類。全身暗褐色で、額と目の下が白色です。嘴基部周辺や眼下部は白い羽毛で被われ、翼の色彩は黒褐色。クロアシアホウドリは北太平洋に広く生息しており、夏はベーリング海やアラスカ、冬になるとハワイ諸島やマーシャル諸島で見ることができます。クロアシアホウドリは大きな鳴き声で鳴くことから、居場所は突き止めやすいです。クロアシアホウドリは飛行時間が長く、最長で40時間ほど飛び続けることができます。

生態

クロアシアホウドリは魚類、甲殻類、軟体動物などを食べて生活します。クロアシアホウドリは広範囲にわたって海上を飛行してエサを見つけます。繁殖形態は卵生。繁殖時期になるとコロニーを形成します。オスとメスは繁殖期になると求愛ダンスをして、結ばれます。メスは地べたに枯れ草で作った皿型の巣を作り、11月ごろから2月ごろに1回につき1個の卵を産むことができます。抱卵期間はオスとメスで交代しながら卵を温めます。ヒナは成鳥になるまで8~10年の時間を要します。クロアシアホウドリの寿命は30年近くで、なかには40年以上生きる者もいます。

絶滅危惧種

クロアシアホウドリは生息地域がとても広いわりには準絶滅危惧種に指定されています。これは人間による羽毛の採取があります。さらには海洋汚染もあり、プラスチックなどを食べてしまうことから、消化できず、死に至るアホウドリが多くなっています。これに対して保護活動も行われています。アメリカでは営巣地はすべて保護されており、島々の周囲には緩衝地帯を設けました。緩衝地帯内では延縄漁業は禁止されています。アメリカの漁業では海鳥の混獲防止対策がなされています。

飼育

クロアシアホウドリは準絶滅危惧種に指定されています。そのため、アメリカなどを筆頭に保護動物に指定されている国もあるため、飼育は比較的難しくなっています。太平洋地域まで行ってみるか、動物園で鑑賞しましょう。

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