アメリカ絶滅危惧種動物：カリフォルニアコンドル

カリフォルニアコンドルは北アメリカ最大の猛禽類として知られています。このコンドルは死んだ動物の身体を食べつくしてしまうことから、人間にも恐れられている動物です。しかしこのコンドルは実は絶滅危惧種に指定されているのです。カリフォルニアコンドルはなぜ絶滅危惧種に指定されてしまったのでしょうか。

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生息地

カリフォルニアコンドルはアメリカのカリフォルニアだけでなく、アリゾナでも生息している動物です。

特徴

カリフォルニアコンドルは鳥綱タカ目コンドル科カリフォルニアコンドル属に分類される鳥類。カルフォルニアコンドルはNBA「クリッパーズ」のマスコットモデルに採用されています。全長は140㎝、体重は8－14kgです。生息地隊は主に丘陵から山地にかけてで、行動範囲は広いです。稀にこのコンドルは国立公園などでも見かけることがあります。カリフォルニアコンドルは全身の羽衣は黒。翼下面は白色になっており、頭部には羽毛が無いです。また首から頭部にかけて羽根はなく、肌色の皮膚が露出していのが特徴です。カリフォルニアコンドルは、ワシやタカなどと違って足の握力が弱いです。そのため、獲物を掴んで飛び去ることができません。このコンドルは自分から積極的に狩りをするタイプではなく、死んだ動物を食べる習性を持っています。

生態

カリフォルニアコンドルは、主に動物の死肉を食べます。カリフォルニアコンドルは主に死んだシカ・ウシ・ヒツジなどの肉を食べます。このコンドルは死肉をすべて食べつくしてしまうため、コンドルが去った後は死体の形跡すら残りません。カリフォルニアコンドルは動物の死骸が腐食する前に食べるため、病原菌の発生を防いでくれるのです。カリフォルニアコンドルは繁殖形態は卵生です。カリフォルニアコンドルの繁殖期は1～4月頃です。この時期になるとオスがメスに対して求愛行動を起こし、ペアで過ごすようになります。その後は断崖などに枯れ枝で巣を作り2年に1回に1個の卵を産みます。抱卵期間は2か月ほどあり、ヒナは孵化してから半年ほどで巣立ちます。カリフォルニアコンドルは最長で60年ほど生きることができるため、かなり長寿の鳥類になります。

絶滅危惧種

カリフォルニアコンドルは捕食する側であるにもかかわらず絶滅危惧種に指定されています。カリフォルニアコンドルの最大の脅威は人間です。人間によって狩猟が行われており、それ以外にも生息地の破壊もあります。さらには動物駆除用の毒薬や銃弾を受けることで死亡する事例も多発しました。このような背景もあり、1940年代は100羽未満になり、1990年には6羽前後まで減ってしまい絶滅寸前になりました。しかしアメリカ人によって保護され、飼育下で繁殖を現在は続けています。絶滅の危機にあるため、ワシントン条約附属書Iにも掲載され、輸出が制限されている状態です。2011年にはカリフォルニアコンドルの個体数は200羽前後まで回復しました。

飼育

カリフォルニアコンドルは絶滅危惧種に指定されている上にワシントン条約にも掲載されており一般人が入手することは困難でしょう。繁殖速度も遅い動物であるため、個体数を回復させるには時間が必要とされています。アメリカへ行ってみるか、動物園で鑑賞するようにしてください。