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オーストラリア絶滅危惧種動物 : カモノハシ

Animal

カモノハシは、自然界で最も奇妙な動物。この動物はオーストラリア固有種であり、水かきのついた足とクチバシはアヒル、しっぽはビーバー、胴体と毛皮はカワウソといったとても変な動物です。鳥類、哺乳類、そして爬虫類の特徴を合わせたとても不思議な動物で、原始哺乳類にあたり、「生きた化石」と呼ばれています。カモノハシは絶滅の危機に瀕している動物で、完全に地球から消えてしまうかもしれないのです。

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生息地

カモノハシはオーストラリア東部地域をメインに生息しています。

特徴

カモノハシは全長40-60cm、体重1-3kg。哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類で原始時代から存在している動物であり、「生きた化石」とも呼ばれます。アヒルのようなくちばし、分厚い茶褐色の毛皮、ビーバーのような平たい尻尾に、水かきのある4本の足があります。オスの蹴爪には管が通り、大腿部にある腺を通して毒が排出されます。毒の効果は生命に危険を及ぼすほどではないのですが、外敵を弱らせるほどの効果があります。カモノハシは熱帯雨林に生息しており、河川や湖などに生息し、陸と水の中で生活しています。この動物は単独生活をすることが多いです。主に活発に動く時間は夕方や早朝です。

生態

カモノハシは昆虫や無脊椎動物、魚類の卵、両生類の幼虫などを食べて生活しています。繁殖形態は胎生。水辺に穴を作って巣にして、巣穴で卵を産みます。メスは1回に1-3個の卵を産むことが可能です。繁殖期は8月から10月にかけて行われます。卵は10日ほどで孵化、母親は子どもが自力で泳げるようになるまで3~4カ月間面倒をみます。寿命は最大で21年ほどです。

絶滅危惧種

カモノハシは原始時代から生き続けている動物ですが、生息地がオーストラリアに限定されており、生息数が多いわけではありません。オーストラリアでは家庭用・農業用・工業用の水の利用に伴う河川の流量の減少、都市開発や農地開発・林業などによる生息地の破壊が進んでおり、カモノハシの生息数は確実に減っています。オーストラリア政府はこの事態を重く見て、生息地では法的に保護の対象としました。一部の生息地は国立公園でカモノハシを保護しています。国際自然保護連合では17世紀以降、個体数が全体で約30%減少したと分析しており、レッドリストでの分類を近危急種に引き上げています。

飼育

カモノハシは現在オーストラリアで保護されており、一般人が入手することはかなり難しい状態です。カモノハシを鑑賞したい場合は、動物園へ行くか、オーストラリアまで行ってみてください。

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