オーストラリア絶滅危惧種動物 : オオカンガルー

オオカンガルーはオーストラリア固有種のカンガルーです。オオカンガルーは群れで生活し、日中は横になって休み、夜間活動します。平地の森林に住んでいて、跳躍力がとびぬけているカンガルーです。オオカンガルーは最大で8mほど跳躍できる動物で身体能力がとても高いことで知られます。オオカンガルーは現在低懸念に分類されており、今すぐ絶滅する恐れはありません。しかし毛皮を目的とした密猟が増えてきており、生息数が減り始めています。

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生息地

オオカンガルーはオーストラリアにのみ生息しています。

特徴

オオカンガルーはハイイロカンガルーとも呼ばれており、体色は灰色です。体長100-150cm、体重30-65kg。オオカンガルーは毛は柔らかく、体色が茶色や茶褐色など変化することもあります。カンガルーは平地の草原や森林などに生息している動物で、群れをつくって生活しています。オオカンガルーは昼間に活動しますが、暑い日は日中は木陰などで休んでいます。夕方や朝方に活発に活動します。跳躍力がすばらしく、外敵に襲われたときは、最大で8mほど跳躍することができるのです。最大瞬間時速は55～60kmにもなると言われており、驚異的な身体能力を誇ります。オス同士では尾でバランスを取り前肢で引っ掻いたり、後肢で蹴りを繰り出すボクシングをすることがあります。

生態

オオカンガルーは果実や草の葉などを食べて生活しています。一夫多妻で、繁殖は春から初夏にかけて行われます。妊娠期間は1か月程度で、1回につき1頭産むことができます。生まれたばかりの子どもは育児嚢の中に入って生活しています。子どもは10～11ヶ月で育児嚢を離れ、1年半ほどで独立します。オオカンガルーの寿命は7-10年程度と言われています。飼育下であれば15-20年ほど生きることができます。

絶滅危惧種

オオカンガルーは人間が最大の脅威です。近年人間によって土地開発と森林伐採が進んでおり、カンガルーの生息地域は徐々に減ってきています。生息地では交通事故にあい、車に轢かれて死ぬこともあります。さらにオオカンガルーは食用肉となることから、狩猟も大きな脅威です。オオカンガルーの毛皮を狙った狩猟もあります。しかし現在オオカンガルーの生息数は激減はしておらず、低懸念に分類されています。

飼育

オオカンガルーはペットとして飼うことができる動物です。臆病な性格なので人間に懐かないかもしれないので注意が必要です。さらに飛び跳ねる動物であることから、マンションなどの集合住宅には適していません。またカンガルーのかかりつけ病院をちゃんと確保してください。カンガルーはオーストラリアで見ることができます。