カタシロワシはヨーロッパ南部から中央アジアにかけて生息している鳥類です。このワシは生息地域がとても広いことで知られているのですが、実は絶滅危惧種になっています。人間による環境破壊が主な原因となっており、彼らの生息数は年々減少してきていることが分かっています。
生息地
カタシロワシはアゼルバイジャン、ウクライナなどのヨーロッパ東部と南部、さらには中央アジアにも分布しています。
特徴
カタシロワシは全長70-80cm、翼長50‐70cm、鳥綱タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類です。カタシロワシはヨーロッパ東部や南部で生息しますが、冬になると越冬のために南下してきます。この鳥はオスがメスよりも小型であることが多いです。全身は黒褐色で、頭頂から後頸にかけては黄褐色になっているのが大きな特徴です。農耕地や干拓地を好み生息していることが多くみられます。カタシロワシのほとんどの個体群は渡り鳥であり、ヨーロッパ南東部で繁殖し、アフリカ北東部、中東、南アジアおよび東アジアで冬を過ごします。
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生態
カタシロワシは地上で動物などを捕えて捕食をします。カタシロワシは岩、茂み、電柱などの止まり木などでこっそり隠れており、獲物を見つけた瞬間に狩りを行います。捕食するものは小型哺乳類や昆虫になります。カタシロワシの繁殖形態は卵生です。樹上に巣を作り、卵を温めます。樹木のない環境では茂みや断崖で繁殖を行います。メスは1回につき2-3個の卵を産みますが、孵化するまでは1か月以上かかります。ヒナは2,3か月経過すると親元から離れて行きます。寿命は30‐50年程度とみられています。
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絶滅危惧種
カタシロワシは生息地域がとても広範囲に及ぶにもかかわらず絶滅危惧種に指定されています。カタシロワシは人間による環境破壊の影響をかなり受けており、森林伐採などにより生息地がとても狭くなっているのです。それ以外にも電線などにひっかかってしまい感電死する例や、人間による狩猟などにもより生息数は年々減少しています。カタシロワシは絶滅危惧種に指定されており、1976年にイヌワシ属単位で、チュニジアの個体群がワシントン条約附属書IIIに掲載されました。その後は1977年に、ワシントン条約附属書Iに掲載され、輸出に制限がかかりました。
飼育
カタシロワシはワシントン条約附属書Iに掲載されており、一般人の入手はかなり困難です。また小型哺乳類も捕食することから、ネズミやハムスターなどを飼っている方は要注意です。カタシロワシは動物園で飼育するか、ヨーロッパ南部へ行ってみてください。
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