エジプトリクガメは小型のリクガメでとてもサイズが小さく、可愛いカメです。名前の通りエジプトに生息しているリクガメで他にもリビアで生息が確認されています。エジプトリクガメは、砂漠やステップ、低木林などに生息し、非常に乾燥した環境で生活をしており、中東やアフリカの気候はとても適しているのです。とてもかわいいカメですが、近年生息地において乱獲が進んでおり、生息数が激減していることがわかっています。絶滅危惧種となっておりエジプトでは保護対策が進められています。
生息地
エジプトを筆頭に北アフリカ、中東付近です。
特徴
小型のリクガメで、メスの方がオスより少し大きいです。最大甲長は13㎝と小型で、チチュウカイリクガメ属の中では最小種となっており、アラブギリシャリクガメとよく似ています。背甲の色はクリーム色の面積が広く、前足には大きなウロコが発達しています。腹甲には左右に1-3個ずつ楔形の暗色斑が入る個体もいます。前肢は3列の大型鱗で覆われています。リビア、エジプト、イスラエル南部の、植物などがあまり生えていない乾燥地帯を好み生息します。

生態
草食性で、草などを食べています。飼育下では小松菜、レタスなどの菜食が中心です。稀に昆虫などを口にすることもあるようです。繁殖は秋から春ごろで1回で1~3個ほど産卵します。とても大きな卵です。穴の中で生活しており、休む時は常に穴の中にいます。朝方の比較的気温が低い時間帯に狩りに出かけます。暑いときは活動しないで休んでいます。
絶滅危惧種
灌漑事業や過放牧による生息地の破壊、ペット用の乱獲が進んでいます。エジプトリクガメはペットとしてもとても人気があったため、乱獲が特に問題になりました。保護が叫ばれるようになり、1995年ワシントン条約附属書Iに掲載されることになり、輸出入に制限がかかるようになりました。エジプトでは保護区に住まわせたり、飼育下繁殖させた個体に発信機を付けて野性に返す保護対策が進められています。
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飼育
以前はペットとしてもとても人気がありました。しかし現在エジプトリクガメは輸出入に制限がかかっており、手に入れることは容易ではありません。もし手にするとすればかなりの高額になることは間違いないでしょう。動物園で鑑賞するか、エジプトへ行って鑑賞してみるのもいいかもしれません。
飼育する場合の餌は市販のカメ用フードと共に新鮮な野菜をあげることになるでしょう。
食後に体を温めるホットスポットの準備は必須です。カメ用のライトを用意してあげましょう。
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