スポンサーリンク

南極絶滅危惧種動物 : コウテイペンギン

Animal

コウテイペンギンは世界最大のペンギンでとても大きな体をしているペンギンです。一見がっちりしていて頑丈そうな生き物ですが、実は絶滅危惧種に指定されている動物。準絶滅危惧に指定されてしまっています。将来コウテイペンギンの個体数が99%減少する可能性があるといわれています。理由は気候変動です。コウテイペンギンは、南極に生息しているのですが気候変動によって海でエサを確保することが困難になると指摘されてしまっています。気候変動によって棚氷の面積が減少しており、コウテイペンギンが暮らすのに必要な棚氷が失われて種全体が危険にさらされているのです。

スポンサーリンク

生息地

南極大陸に生息しています。

特徴

全長が115-130cmあり人間の子供と同じぐらいの体です。体重は20-45kgあり、ペンギンの中では最大種です。頭部とフリッパーの外側の羽色は黒色で腹部やフリッパーの内側は白色。側頭部の耳の周辺は橙色です。ヒナの場合は灰色の綿羽で頭部は真っ黒ですが、顔は白いです。社会性のある動物でコロニーを形成します。陸地に固着した海氷の上の平らな場所に作られます。南極にのみ生息しますがたまに迷子になりニュージーランドやサウスジョージア島などにも姿を現します。

生態

コウテイペンギンはとても潜水能力に優れています。最大500m潜る力があり、その能力を活かして魚を採ります。中型の魚、イカ、タコ、甲殻類を食べます。非常に社会的な生物で常にグループで行動をします。繁殖は卵生。一夫一妻制で3~6月に大きな卵を一つだけ産みます。連帯感が強く、抱卵中は大きなグループや密集体制を形成して外敵からヒナを固く守ります。密集体制を作ることで卵を温め、外気に体温が奪われるのを防いでいます。卵を産み終えたメスは餌を探しに海へ出かけますが、オスは代わりに卵を温め続けます。孵化するとオスも餌探しを始めます。非常に過酷な環境で子育てをするため、世界で最も過酷な子育てをする鳥と言われています。

絶滅危惧種

世界の気候変動により絶滅する可能性を指摘されています。コウテイペンギンの個体数が99%減少する可能性があると指摘され絶滅危惧種に指定されました。2100年までに気温の上昇が1.5度までに抑えられた場合、コウテイペンギンの個体数減少を食い止められる可能性がありますが、難しいともいわれています。2016年には大規模な棚氷の崩壊が発生し、コウテイペンギンのヒナが1万羽死亡するという事件も起きています。今日現在も個体数は回復できておらず、個体数を戻すにはしばらくかかるといわれています。今後このような事件が増えるといわれており、 コウテイペンギンにとって厳しい時代が来るといわれています。

飼育

コウテイペンギンは飼育するのがかなり難しいペンギンと言われています。大きいペンギンであるがゆえに餌が大量に必要であること、さらに飼育場も広くしなければなりません。孵化も大変です。さらに生息地である南極大陸での生物捕獲は、学術研究以外では禁止されています。そのため一部の研究機関及び動物園以外で飼育するのは不可能です。そのため動物園で見るか、南極大陸へ行ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました