クロハラハムスターは腹部が黒くなっているハムスターです。その名の通りでこの名前になりました。しかしヨーロッパハムスターとという別の名前も持っています。ペットとしての歴史は浅く、1990年代から飼われ始めたペットです。しかし、野生のハムスターは数を減らしており、実は絶滅危惧種なのです。ドイツ連邦環境省は絶滅危惧種としてレッドリストに掲載しています。子のハムスターはほかとはちょっと変わった特徴をもっています。前足で物を持つことができ、さらに後ろ脚だけで立つことができるのです。キヌゲネズミ科クロハラハムスター属に分類されます。
生息地
ヨーロッパ全土に分布していますが、特に東ヨーロッパに広く分布しています。
特徴
体長は20cm-34cmで体重は250g-600g。ハムスターにしてはとても大きいサイズ。大型ハムスターに分類されます。性格としては攻撃的で凶暴な性格の個体が多いです。うかつに手を近づけるとかまれます。また単独行動が好きなタイプで集団行動は全く向いていません。多頭飼いには向いていないのです。肥沃な土や黄土の低い農地、草地、庭に生息しています。巣穴づくりに適した黄土や粘土からなる草原を好む傾向にあります。
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生態
寿命は5-8年。通常のハムスターはせいぜい2-3年のため、とても長寿の生き物と言えます。雑食性で、野生では木の実、穀物、野菜、果物、昆虫などを食べて暮らします。繁殖形態は胎生です。妊娠期間は15日~17日で、1度の出産で4匹~12匹産むことができます。生まれたばかりの子は目が開かない状態です。
絶滅危惧種
クロハラハムスターは人間による土地開発によって生息地が減ってしまっています。道路や住宅の開発で 農地、草地、庭などが減っており生息地の分断が起こっています。さらには農薬などによる駆除もされてしまっており、毛皮用として乱獲されている実態も明らかになっています。ドイツ連邦環境省は、絶滅危惧種としてレッドリストに載せています。ドイツでは現在クロハラハムスターの住み家となる農地の改善を図ろうとしています。
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飼育
クロハラハムスターは飼育可能です。ほんの20年前までは人気のあったペットですが、現在生息数が減ってきています。飼う場合は以下の点に関して気をつけてください。
- 凶暴で野性的な性格をしているため多頭飼いはやめてください。
- 適温は18~26℃です。エアコンを常備しましょう。
- 体の大きなクロハラハムスターに合わせて、ケージも大きめのものを用意してください。
- 運動不足にならないようにしてください。1日30分から1時間は運動させましょう。
- ハムスター用の配合飼料を主食として与えましょう。
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