オオアリクイは南米に生息しているアリクイのなかま。有毛目アリクイ科オオアリクイ属に分類されるアリクイでパナマ、コロンビア、ブラジルのほか、パラグアイやボリビア、ペルーなど、中央アメリカから南米にかけて広く生息しています。オオアリクイはアリクイの中でももっとも体が大きいです。オオアリクイは近年における森林の開発や破壊が原因で生息数が徐々に減ってしまっています。オオアリクイは絶滅危惧種に指定されています。
生息地
オオアリクイは中米から南米にかけて生息しています。
特徴
オオアリクイは体長100-120cm、体重18-40kg。アリクイの中では大型で、全身が粗くて長い毛に覆われています。尾も長く、ふさ状の長い毛に覆われています。後足の爪は5本で、前足の爪は4本。昼でも夜でも問わず活動する動物で、常にえさを探して移動する生活をします。そのため、アリクイは特定の住み家を持たないことで知られており、巣穴や茂みの中のくぼみなどを一時的に利用することが多いです。オオアリクイは草原や湿地、開けた熱帯雨林を好み生息しています。オオアリクイは代謝がとても低いため、1日のうち14‐15時間程度は横になって寝ていることが多いです。木に登ることはできませんが、泳ぐことができます。
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生態
オオアリクイは昆虫やその幼虫などのほか、果実などを食べて生活しています。アリやシロアリが一番の好物です。細長い口先を巣穴などに突っ込み、舌でなめ取って食べるのです。聴覚や嗅覚も優れていて、獲物の場所がわかります。繁殖様式は胎生。繁殖時期は地域によって差異があります。妊娠期間は半年程度あり、1回につき1頭産むことができます。授乳期間は約6か月あり、子供は1年後に独立できるようになります。生後3年で性成熟し、寿命は15年程度です。飼育下であれば25年を超えることがあります。
絶滅危惧種
オオアリクイは近年における森林伐採や土地開発によって生息できるエリアが徐々に狭くなっています。食用とされたり、皮革が利用されることもあることから、人間によって狩猟されることが多いのです。オオアリクイは1975年のワシントン条約発効時から附属書IIに掲載されています。またオオアリクイは大柄の動物であることから、人間を殺すこともあり、報復で殺されることもあります。オオアリクイは絶滅危惧種に指定されています。
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飼育
オオアリクイは生息数が減っていることもあり、人間を襲うこともあるので、飼育は難しいでしょう。一般人が飼育することはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、南米まで行ってみてください。
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