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北極絶滅種動物 : オオウミガラス ペンギンはなぜ北極にいないのか 理由と歴史

Animal

ペンギンと言えば、南極をイメージする人は多いでしょうが、北極をイメージする人はいません。なぜなら北極にはペンギンはいないからです。正確に言えば、北極のペンギンは絶滅したためにいなくなりました。しかし北極のペンギンたちはなぜ絶滅してしまったのでしょうか。これには人間が大きく関与していることが分かっています。

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オオウミガラス

オオウミガラスというチドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥が北極にかつて住んでいました。北極で「ペンギン」と呼ばれていた動物でもあります。オオウミガラスは、今から150年ほど前まで生息していた鳥です。最初はペンギンとは呼ばれていなかったようですが、のちに南極へ行った人たちが、北極のオオウミガラスそっくりの鳥を見つけ、この鳥のこともペンギンと呼ぶようになったという経緯があります。オオウミガラスは大型の海鳥で、ウミスズメ類の中では抜きん出て体が大きな種類と言われていました。

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特徴

オオウミガラスは全長約80cm、体重5kgの大型の海鳥です。腹の羽毛は白く、頭部から背中の羽毛はつやのある黒色。くちばしが大きく、今のペンギンよりも大きいと言われています。大きな嘴をつかって、魚を刺して捕食していたとも言われています。オオウミガラスは集団で生活し、協調性のとても高い動物でした。オオウミガラスは鳥であるにも関わらず、空は飛べずに泳ぎが得意という特徴もペンギンと同じでした。オオウミガラスはペンギンと同じように、人に対してそれほど恐れない動物で、近寄ってもあまり威嚇などをしてこない鳥でした。しかし、この性質がオオウミガラスの絶滅を早める結果となってしまいます。

生息地

オオウミガラスはカナダの東海岸、グリーンランド、アイルランドなどに広く分布していた動物です。

生態

オオウミガラスは魚類やイカ類が好きで捕食していたようです。水中では短い翼と脚を使って高速で泳ぐことができたが、陸上では体を立てて歩いていたと言われています。繁殖時期は毎年6月あたりです。1個の卵を岩肌の上に産んでいましたが、その卵はとても巨大なもので、長径13cm、重さ400g。孵化までには6週間から7週間かかり、そのあいだは両親が交代しながら抱卵していました。ペンギンと同様、非常に親子関係の強い動物で、子供のお世話も親がしっかり行っていたようです。

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絶滅の理由と歴史

オオウミガラスの絶滅の理由は人間です。ヨーロッパ人は中世にこのオオウミガラスを発見し、オオウミガラスの羽毛が人間生活に利用できること、さらには卵を食べてみると、とても美味しいことがわかりました。その話はヨーロッパ中に広がり、すぐにビジネス化されてしまい、多くのオオウミガラスが殺されてしまいました。オオウミガラスの巣は破壊され、乱獲されていったことから生息数が急激に減っていったのです。1830年には海底火山の大噴火と地震が発生したことで、大災害が起こり、さらにオオウミガラスは激減したのです。それでも一部の生き残りは細々と生息していたようですが、1844年に完全絶滅をしました。最後の生き残りと言える、2羽のオオウミガラスのつがいがいましたが、そこに、一艘のボートがやってくることになります。そしてこの最後の2羽も殺されてしまうのです。

北極圏からペンギン滅亡

ペンギンはこうして北極圏から姿を消しました。これにより現代にいたるまで北極圏ではペンギンが一羽も生息していません。現在のペンギンはほとんどが南極大陸、南米大陸、さらにはオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどに集中しております。今を生きるペンギンは全部で18種類いますが、絶滅危惧種も多く含まれているのです。ペンギンを守れるかどうかは人間次第とも言えるのです。オオウミガラスのような悲劇は避けなければなりません。

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