北アメリカにはとても独特な動物たちがたくさん住んでいます。そのなかでキジオライチョウは絶滅危惧種とされている鳥です。カナダ政府も保護活動を始めており、生息数は徐々に減っているのが実態です。今後は生息地を保護するために保護活動が行われることになります。
生息地
キジオライチョウはカナダやアメリカなど、北アメリカ地域に生息している鳥類です。
特徴
キジオライチョウはキジ目ライチョウ科に属している鳥類です。全長オス80cm、メス55cmでオスは先端が尖った細長い尾羽があり、膨らむ肉質の空気袋をもっているため、比較的オスとメスの違いが分かります。大人のメスはオスよりも一回り小さい傾向にあります。キジオライチョウは主に草原地帯に生息しており、主にアメリカ、カナダの広範囲にわたって生息をしています。キジオライチョウは縄張りを持っており、数メートル規模の範囲で群れを形成する傾向があります。
生態
キジオライチョウは雑食性の動物で、昆虫、葉っぱ、さらには果実なども食べることができます。繁殖時は、メスに対してオスが求愛行動を起こします。オスは胸を膨らませて尾羽を広げる行動をしてメスを引き付けようとします。繁殖時期は3月~5月にかけて行われ卵が6個~8個産まれます。抱卵期間は25-27日で、ヒナは生後2週間までに空を飛ぶようになり、生後数か月で独立をするようになります。外敵に巣を荒らされることもあります。
絶滅危惧種
キジオライチョウは残念ながら、食物連鎖の頂点にいるわけではありません。自然ではたくさんの外敵がいます。キジオライチョウはコヨーテ、アメリカアナグマ、ボブキャット、さらにはハヤブサなどによって捕食されてしまいます。そして近年は人間による脅威も大きくなっています。人間による住宅開発が進み、生息地がなくなることで、ブリティッシュコロンビア州、カンザス州、ネブラスカ州から絶滅。
カナダでは2010年ごろに100羽程度しか生息していないことが分かりました。カナダでは連邦絶滅危惧種法によってキジオライチョウを保護する動きに出ています。緊急保護令が発動され、生息地を保護するために活動が開始されています。キジオライチョウは全体的には生息数が安定していますが、地域によっては絶滅の危機に瀕しています。
飼育
キジオライチョウは飼育することが困難になっています。これは上記でも挙げた通りで絶滅する可能性が高まっているからです。アメリカでも生息数は20万羽前後とされており絶滅している地域があります。そのため、保護が必要な状況で、一般人が飼育することは難しいとされています。
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