カラフトフクロウはフクロウの中では比較的マイナーな生き物かもしれません。このフクロウはユーラシア大陸の北部とアメリカ大陸の北部に生息している大型のフクロウで、かなりサイズは大きめ。こうしてみると、絶滅の恐れは全くなさそうに見えてしまうのですが、実はそうでもないのです。近年生息数が徐々に減っているという現実があります。
生息地
カラフトフクロウはスカンジナビア半島、シベリア、アラスカ、カナダ、アメリカ北西部などに広く生息しています。
特徴
カラフトフクロウはフクロウの中では最大種と言われています。サイズはアメリカワシミミズクとシマフクロウを超えており、世界最大です。体長は60-80cm、体重は500-1900gあります。体は白と黒の羽毛に覆われており、防寒のために羽を膨らませていることが多いです。全身は灰色で黒っぽい縞が見られます。嘴はオレンジ色で目は黄色です。主な生息地は森林地帯や低木地などで主にユーラシア大陸の北部とアメリカ大陸の北部に住んでいます。しかし冬になるととても寒くなるため、一部の集団は南下することもあり、日本などで見ることができます。カラフトフクロウは樺太に生息していることからこの名前になりました。
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生態
カラフトフクロウは体格がとても大きいため、小型哺乳類を食べます。それ以外にもこのフクロウは小型の鳥類、さらには昆虫なども食べることがあります。カラフトフクロウは聴覚がとびぬけて優秀で、かなり離れた場所でのわずかな音も察知することができ、捕食することができます。繁殖形態は卵生です。繁殖時期は毎年3月あたりから5月ごろで、メスは1度に4つ程度の卵を産むことができます。巣は木の切り株や地上につくることが多いです。抱卵期間は1か月で、メスが卵を温めている間にオスは餌をとりにいきます。カラフトフクロウの寿命は飼育下で30~40年あるため、とても長生きします。
絶滅危惧種?
カラフトフクロウは体格がとても大きいため、捕食される可能性も少なく、絶滅危惧種になることはないです。現在も生息数は危機的な状況ではありません。しかし近年、人間による森林伐採が問題になっており、フクロウの生息地が奪われています。そのため、今後の人間の活動の結果次第ではレッドリストに掲載される可能性も少なくありません。このフクロウが生き続けることができるかどうかは、人間次第ということになるでしょう。
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飼育
カラフトフクロウはペットにすることは可能です。しかし上記で挙げたようにとても長生きするフクロウですので、死ぬまでしっかり飼育してあげる覚悟がまず必要です。また、世界でも最大級のフクロウであるため、飼育スペースはかなり広い必要があります。そのため、集合住宅や都市部での飼育は不向きです。フクロウは水浴びが好きな鳥なので水浴び場を作ってあげる必要があります。そのため、田舎で飼育をするか、豪邸のような大きな敷地で飼育することが好ましいため、あまり現実的ではないかもしれません。また、飼育する場合は大型フクロウであるため、餌もよく食べます。
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