フンボルトペンギンはチリやペルーに生息するペンギンです。サボテンの荒野を歩くペンギンでとても特殊なペンギンと言えるでしょう。南米の乾いた大地に生きるペンギンで、サボテンが林立する島や砂漠の島で繁殖、生息しています。ペンギンというと南極の寒い大地に住んでいるイメージが強いかもしれませんが、このペンギンは温帯に住んでいるのです。しかし近年イヌやネコによる捕食やエルニーニョ現象などが起こり、このペンギンは絶滅危惧種に指定されています。
生息地
チリの北部地域の海岸地帯とペルー海岸地帯に生息しています。
特徴
フンボルトペンギンはクチバシ周りにはピンク色の皮膚があることから外見的な特徴がはっきりしています。全長64 – 69cm、体重4,5〜5kg。頭部から上は黒いですが、眼から頸部にかけて白い斑紋があります。フンボルトペンギンは乾燥地帯を好み、砂漠や岩場が多い場所を好み、巣をサボテンの根のすき間や岩のすき間に作ります。また他のペンギンよりも協調性も高く喧嘩をすることがあまりありません。社会性のある動物で群れを形成し、集団繁殖地を形成して住んでいます。フンボルトという名前は、このペンギンがフンボルト海流に生息していることから名づけられています。1年に1度換羽を行い、換羽期間は水中に入らず陸地で過ごしています。
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生態
フンボルトペンギンは海域に住むイワシなどの魚類や甲殻類、軟体動物を捕食して生活します。繁殖時期に特定の時期はありません。一夫一妻制で繫殖形態は卵生です。巣をサボテンの根のすき間や岩のすき間に作りその中で繁殖をします。1回につき1-2個の卵を産むことができます。抱卵期間は1か月程度でその間はオスとメスで交互に卵を温めます。卵は40日前後で孵化します。
巣穴
フンボルトペンギンは巣をサボテンの根のすき間や岩のすき間に作りますが、トンネルのような穴を作ります。これは外敵から身を守るためです。さらには日光に当たらないようにするためでもあります。フンボルトペンギンは熱を発散できない体になっており長時間日光を浴びると熱中症になってしまいます。最悪の場合死に至るため、熱を発散させなければならないのです。
絶滅危惧種
フンボルトペンギンは絶滅危惧種に指定されています。理由は餌となる魚類が人間によって乱獲されていること、生息地域の環境が変化していること、さらには犬や猫により卵を捕食されてしまうことも挙げられます。そして外来種であるコンドルやカモメなどにも卵を狙われてしまうため、生息数はどんどん減っています。ワシントン条約付属書Iに指定され、取引が厳しく制限されています。野生下での推定生息数は10000羽程度です。
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飼育
フンボルトペンギンは取引が厳しく制限されており、一般人が飼育するのはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、チリやペルーまで行ってみてください。
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