ハシジロキツツキはアメリカ南部とキューバに生息しているキツツキ。しかしアメリカでは1944年のルイジアナ州の事例が最後に目撃されることがなくなり、絶滅種として認定を提案されています。アーカンソー州、ルイジアナ州、フロリダ州などでは目撃情報がありましたが、実際に生きているという証拠がないため、絶滅したとみなされています。そのため、この種はキューバでしか存在しないということになるのです。
生息地
ハシジロキツツキはキューバに生息しています。
特徴
ハシジロキツツキは全長50㎝ほどあるため、キツツキ科のトリの中では世界最大種です。頭部は赤色で、嘴はベージュ。顔から背中、翼の上半分、尾羽にかけては黒褐色で、翼の下半分は灰色。このキツツキは主に沼地や原生林などで生息しています。キューバの高台の森林地帯ではこのキツツキが多数発見されています。生息場所は木で巨木などに穴を作り、その中に巣を作って生活します。ハシジロキツツキは基本的に昼行性で、夜は寝ていることが多いです。
生態
ハシジロキツツキは昆虫を食べて生活しています。木の付近にいる虫などを捕えて食べています。キツツキの繁殖形態は卵生です。繁殖時期は1月から5月あたりとなっており、木に穴を掘り、巣を作って卵を産みます。子供が生まれると、親は餌を探し行きます。子供は2か月ほど餌を与えられ、その後に独立していきます。キツツキの正確な寿命はわかっていませんが、15年以上生きる例がすくないことから、15年未満と言われます。
絶滅危惧種
ハシジロキツツキはアメリカとキューバに生息していました。しかしアメリカでは1944年を最後に見かけることがなくなりました。2021年アメリカの魚類野生生物局は、ハシジロキツツキを含む22種の動物と1種の植物を絶滅したとみなし、絶滅危惧種法の対象リストから削除を提案しています。1986年にこのキツツキは再発見され、2005年にもアーカンソー州の国立野生生物保護区で目撃例があるものの、懐疑的な意見が多くありました。ハシジロキツツキはに人間による森林伐採に影響を受けており、生息地の分断や減少に苦しんでいます。
飼育
ハシジロキツツキは絶滅危惧種で、見かけることが極めて困難であり、飼育は難しいです。動物園で鑑賞するか、キューバまで行ってみてください。
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