二ホンノウサギは日本固有種で、北海道を省く本州、四国、九州と、その周辺の島に分布しています。ニホンノウサギは4亜種に別けられることがあり、キュウシュウノウサギ、オキノウサギ、トウホクノウサギ、サドノウサギに分類できます。世界に生息するノウサギと比べると小柄で足やしっぽ、耳は短めです。現在日本では狩猟などにより、生息数が減ってきており、将来的に絶滅の可能性が考えられるウサギの1つです。
生息地
二ホンノウサギは北海道を除く日本各地に生息しています。
特徴
二ホンノウサギは体長40-55cm、体重1-3kg。耳は細長く、6~9cm程あります。後ろ足は前足よりも長く、前足に5本、後ろ足には4本の指があります。耳介の先端は黒い体毛で被われています。身の毛衣は褐色、腹部の毛衣は白いです。生息地は草原や森林です。昼間は藪や木の根元などで休んでおり、夜間に活動します。天敵はイヌワシ、タカ、アオダイショウです。普段は単独で生活しています。聴力に優れていて、外敵を察知すると、すぐに逃げます。

生態
二ホンノウサギは草食性で、草や草の茎、木の葉などを食べて生活しています。季節によっては食べるものが変わります。繁殖期は地域によって差がありますが1年を通して繁殖可能です。繫殖形態は胎生です。妊娠期間は42~47日で1回につき1-5頭産むことができます。ニホンノウサギは年に3~5回繁殖が可能です。生まれたばかりの子どもは2週間から1か月で離乳するようになります。野生での寿命は3-4年です。
絶滅危惧種
二ホンノウサギは国際自然保護連合によるとまだ絶滅の恐れはないとされていますが、年々生息数が減少してきています。地域によっては絶滅危惧種に指定されています。ウサギは農作物に被害を与えることもあり、害獣として駆除されることもあり、天敵に捕食されることもあり、生息数が減っているのです。日本ではこのウサギを天然記念物に指定しました。
飼育
二ホンノウサギは現在日本政府によって法的な許可なく捕獲・飼育・販売・譲渡・譲受・加工を行った場合、罰せられます。狩猟資格と許可に基づく捕獲許可のもとに提供・入手された個体であれば飼育可能です。またそれ以外でも動物園や日本でも鑑賞可能です。
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