猫は狩猟動物です。普通は獲物を狩るために運動をするのですが、人間が室内で完全飼育になってしまうと、運動する機会がほぼなくなります。猫はマイペースで気まぐれですから、必要に迫られないと運動することはありません。そのため室内で飼っている猫のほとんどは運動不足に陥ってしまうのです。猫の必要な運動時間や運動量について記事にしています。
必要な運動量
猫種によりますが、平均すると1日のうち20分~30分程度は、走ったり、動いたりすることが必要です。短毛種の猫ほど運動量は必要で、長毛種の猫ほど運動量は少なくてよいです。必要な運動時間の確保は、一度に行う必要はありません。短時間の遊びの積み重ねで大丈夫です。これは猫の性格面が大きく影響しています。猫は気まぐれですから、人間のようにずっと運動することは難しいのです。気が向いた時だけで良いので、運動させるようにしましょう。猫も遊びに飽きたり疲れたりします。また、運動量は猫の年齢によって変わってきます。若い猫ほど運動は必要で、高齢者ほど運動量は少なくて良いです。
運動不足のリスク
運動不足になると大半の猫は肥満になります。大人の猫の体重は5kgと言われています。これを大きく超えると肥満になります。猫の肥満は糖尿病や高血圧、関節炎など、さまざまな病気につながります。また、肥満が直接的に病気を引き起こさずとも、病気を悪化させたり、かかりやすくなったりするリスクは高まります。疾患リスクがとても上がるため、肥満を防ぐための運動は必須と言えるでしょう。
体重測定
定期的に体重を計り、増減をチェックするようにしてください。猫は自分でしゃべるわけではありません。飼い主が察してあげないと猫はどんどん太っていきます。見た目が太っていなくても、実際の体重がとても多い場合というのもよくあります。
食事
肥満の猫によくありがちですが、間食をよくとっていることが多いです。これは猫の餌を常に、食べられるような状態にしていませんか?食欲の強い猫は常に食べてしまいますから、肥満になってしまう可能性はとても高いです。おやつを上げ過ぎている場合も同様です。
運動
運動不足は肥満の原因になります。猫用の運動器具などを用意する必要があるでしょう。

運動器具
飼い主が仕事で忙しいときなど、猫と遊ぶ時間が確保できないこともあるでしょう。そこで、運動器具の設置をおすすめします。これがあると猫の気が向いた時に自分で運動するようになります。猫には狩猟本能があり、遊びの内容は狩りの動きを想定したものが適しています。追いかけさせたり、捕まえさせたりする道具が適切です。また、気まぐれな動物でもあるため、興味を示すような器具が好ましいです。
キャットタワー
猫は平面上の運動よりも上下に動く運動を好む傾向にあります。その場合はキャットタワーなどはとても有効です。リラックスできる高い場所もあるため、猫にとって快適な環境が整うでしょう。不安定な場所にはおかないようにしましょう。
キャットステップ
猫用の階段のようなものです。壁に直接設置するため、部屋の広さに影響しません。2階建ての住宅であればこれは不要ですが、アパートに住まいの人はこれがおすすめです。適度な運動をしてくれるので運動不足の解消につながっていきます。
猫用おもちゃ
これは猫用の遊び道具です。ボール、レーザーポインター、猫じゃらしなどを与えると、猫が興味を示して遊び倒します。適度な運動にもなるためおすすめできます。ただし気が向かなくなると、一切手を付けなくなるので、そこも注意です。
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