コアホウドリは北太平洋に広く分布している鳥です。夏にはアラスカ、ベーリング海などに出現し、仏になるとハワイやミッドウェーなどに出現します。コアホウドリは比較的生息地域が広いことで知られていますが、実は日本では絶滅危惧種に指定されています。人間による環境破壊によって、この鳥たちは危機的な状況を迎えています。
生息地
コアホウドリは北太平洋一帯に住んでいます。
特徴
コアホウドリは全長80cmで体重は2kg。この鳥はミズナギドリ目アホウドリ科アホウドリ属に分類される鳥類です。この鳥はアホウドリよりも一回り体が小さいです。体色はオスもメスの同じで、頭部から体の下面にかけては白、体上面は黒褐色の羽毛があります。嘴は橙色で先端のみ黒く、足は淡桃色。アホウドリ科はヒナから大人になる過程で羽色が変化することが多いですが、この種は特に変化がありません。外見がアヒルに似ていることから、アヒルと間違える人も多いです。繁殖期以外は基本的に海洋で生息しています。北太平洋の一帯でこの鳥を見ることができます。
生態
コアホウドリは魚、甲殻類、軟体動物などを食べて生活しています。繁殖時期は11月から12月ごろで、コロニーを形成します。一夫一妻で繁殖をしますが、絆は強く生涯相手を替えない鳥です。繁殖期になるとオスとメスで求愛ダンスをすることが知られています。斜面に窪みを掘って巣を作り、卵を1個産みます。抱卵期間が2か月ほどあり、この間にオスとメスが交代しながら温めます。5~6月には繁殖を終え、繁殖地から去り、また海洋での生活が始まります。コアホウドリはだいたい30年ほど生きることが可能です。
絶滅危惧種
コアホウドリは北太平洋に生息しており生息地域は広いですが、この種全体が準絶滅危惧種に指定されています。日本では絶滅危惧種に指定されています。コアホウドリは天敵がおり、特にヒナなどを襲うイタチザメが脅威になります。しかしそれ以上の脅威は人間です。人間によって海洋汚染が進んでおり、コアホウドリは海に浮かぶプラスチックなどを餌として飲み込んでしまい、これが原因で死んでしまうものが多いです。
飼育
コアホウドリは絶滅危惧種に指定されており、一般人が飼育するのは難しいでしょう。動物園で鑑賞するか、太平洋地域まで行ってみてください。
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