リャマは南米大陸の有名なラクダです。リャマはコブを持たないラクダと言われており、アンデス山脈の人々の家畜として飼育されている動物です。 リャマは運搬手段としてだけでなく、人間社会にかなりの貢献をすることから、重宝され、生息数も増えています。今では南米の人々にとって大切な動物なのです。
生息地
リャマは南米の特にアンデス地域に多く生息している動物です。
特徴
リャマは全長が120㎝で体重が70-140kg。分類は鯨偶蹄目ラクダ科になります。リャマの最大の特徴は他のラクダとは違って、背中にコブがないということです。全身は厚い毛で覆われておりとても暖かそうです。体毛は白いものと茶色の物、さらには白と茶の混ざったものもいます。まつげが長く目がパッチリしているのが特徴で、非常に穏やかで大人しい性格をしてます。しかしリャマは怒ると他のラクダの仲間のように胃の内容物を吐きかけることがあります。リャマは昔から南米地域の人に飼育されており、運搬用の動物として機能していました。耐久力もあり高地でも、自分の体重の30%程の重さの荷物を1日に25kmほど運搬することができます。しかしあまりにも重い荷物を運ばせようとすると、ふてくされて、横たわってしまったり、怒ったりするようです。また排泄物は乾燥させて燃料として使われ、体毛はロープ、毛布、織物などに利用されます。リャマは高山地帯の草原やヤブ地などで群れで生活し、あまり単独生活をしません。
赤ちゃんやペットに安心の日本製暖房機【ケノンヒーター】
生態
リャマは草類や木の葉、種子や根、コケ類などを食べて生活をします。リャマはほとんど水分を必要としないため、食物の乏しい山岳地帯でも平然と生き続けることができます。繁殖は11~5月頃に行われます。妊娠期間は1年程度あり、メスは1回につき1頭産むことができます。生まれたばかりの子どもは授乳期間が4か月ほどあり、2年経つと性成熟します。リャマの寿命は15年程度ですが、長い場合だと25年程度になることもあります。
絶滅危惧種?
リャマは現在南米の社会に深く浸透している動物で、絶滅の恐れはありません。むしろ飼育数が多くなっている傾向があります。リャマには天敵がいます。それはピューマやコヨーテで、しばしば捕食されてしまうのです。また、人間がリャマを狩猟することもあります。これはリャマの肉が食用になることが理由です。昔の話になりますが、リャマはインカ帝国の時代には重要な儀式の際に生贄として捧げられていました。この時代の人間の遺骨とリャマの骨が大量に出土されており、人間と同時に埋葬されていたと思われます。
アルパカとの違い
リャマは同じラクダであるアルパカとよく間違われてしまいます。しかし実際は違う生き物です。以下のような違いがあるので覚えておきましょう。
特許取得成分配合!『カナガンデンタルキャットフード』
分類
アルパカもリャマも同じラクダ科。しかしアルパカはビクーニャ属、リャマはラマ属になります。
飼育
アルパカは体毛を使用するために家畜として飼われていますが、リャマは荷役として利用されています。
体長
アルパカは体長が150㎝程度です。リャマは200㎝程度になるため、一回り大きい動物です。
耳の形
アルパカは耳が短いのが特徴です。これに対してリャマは耳が長いです。
体毛
アルパカの毛はもふもふで柔らかいのに対して、リャマの毛はとても固いのが特徴です。
コメント