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アメリカ絶滅危惧種 : メインクーン かつて絶滅の危機にあった猫

Animal

メインクーンはペットとして飼われる猫の中で最も大きくなる猫種です。子猫のときは他の子猫と変わらぬ大きさですが、大人になるととても大きくなります。ギネスブックに「世界一大きな猫」として登録されたのが、このメインクーンです。メインクーンは今でこそ、世界中でとても人気のある猫ですが、実はかつて、絶滅の危機にあったネコでもあるのです。この事実を知らない人は意外と多いのが現状です。

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原産地

メインクーンはアメリカで生まれました。

起源

メインクーンの起源は、奇抜とも思われる逸話を含め、諸説があります。

カナダ発祥説

土着猫とアライグマの混血であると考えられておりメイン州のアライグマが発祥ではないかという説。

クーン船長説

クーン船長によって中国から北アメリカ東部沿海地方に連れてこられ、この猫を始祖とする説。

マリー・アントワネットのアメリカ亡命説

マリー・アントワネットはメイン州ウィスカセットへの亡命を計画し、住まいまで用意したが実現されず、形見にと船長が連れてきた王妃が愛でていたアンゴラ種の猫を始祖とする説。

ヴァイキング説

ヴァイキングの船猫であったスコーガットと風貌が似ていることから契約中に逃亡する船員と同じく逃げ出した猫と土着の猫との交配により誕生したとする説。

歴史

アメリカ東北部のカナダに隣接するメイン州がメインクーンの原産地です。メインクーンはアメリカで初めて自然発生した猫と言われていて、北アメリカの厳しい気候に対応するため、現在のような大きな体や豪華な毛並みを身に付けました。1860年代に初めてキャットショーに出陳され、一躍人気の猫となります。その後人気がなくなるも、愛好家の努力で少しずつ頭数を回復したメインクーンは再び人気猫になりました。

特徴

メインクーンは穏やかな巨人という異名を持っておりとても大きく成長します。世界一大きい猫種でもあり、体長は100cm、体重は5-10kgになります。体つきは骨が太く筋肉質でがっしりとしています。ボディは長くて胸もとがひろく、筋肉や骨格がしっかりしているのが特徴です。頭の形はどちらかというと長めで耳は大きく、根元が幅広、頭の高い位置にあります。メインクーンの尻尾は長く、2011年に世界一長い尻尾の猫として認定されました。被毛色はブラウンタビーが一般的です。被毛カラーは「ブラック」「ホワイト」「レッド」「ブルー」「クリーム」で、パターンは「ソリッド」「タビ−」「シルバー&ゴールデン」「スモーク&シェーディッド」「パーティーカラー」「キャリコ&バイカラー」「タビー&ホワイト」が認められています。 眼の色は毛色に準じて「ブルー」「グリーン」「ゴールド」「カッパー」「オッドアイ」が認められてます。

性格

メインクーンは人なつっこく温和で優しい性格の猫種です。メインクーンは特に賢いため学習能力も高く、飼い主に忠実なのでしつけやすい猫種です。人と過ごすのが好きで、飼い主と共に行動することを好みます。オスは甘えん坊で、メスは独立心が旺盛な傾向にあります。

絶滅危惧種

今では人気猫種であるメインクーンですが、実は絶滅の危機にあった猫なのです。メインクーンは1600年頃からアメリカでネズミなどの害獣を捕まえるワーキングキャットとして飼われるようになり、19世紀頃には愛猫家に認められるほどの人気猫種になっていきました。アメリカの猫血統登録機関であるCFAの登録簿には、すでに28匹ものメインクーンが登録されていたそうです。しかし問題はそのあとでした。ペルシャ猫を筆頭に他の猫が世界で人気になって、ライバルの台頭によりメインクーンは一切飼われなくなってしまいました。1950年代には絶滅の危機にさらされるほど頭数が少なくなりました。そこで、ブリーダー達がメインクーンの繁殖を行い、何とか絶滅から逃れることができたのです。1980年代あたりから、メインクーンは再び飼われる猫として人気が出てきており、現在は世界でもトップレベルの人気猫になっています。

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