アジア絶滅危惧種 : マレーバク

マレーバクは現存するバク4種のうち唯一アジアに生息しているバクです。マレー半島、タイ、ミャンマーなど東南アジアに生息しています。バクの仲間では最も体が大きいことで有名です。熱帯雨林を好み生息していますが、このバクはマレーバクに限らず絶滅危惧種に指定されている動物です。土地開発によって生息地が限定されたり、分断されるという事態が起こってしまっているのです。また狩猟もされています。近年絶滅の可能性が示唆されており、保護活動が急務です。奇蹄目バク科に分類されています。

ペット用品なら【アイリスプラザ】

サーチプラスforペット

生息地

マレー半島、タイ、ミャンマーなど東南アジアに生息しています。

特徴

体長は180－250cm、体重は250-540kg。前肢には4本、後肢には3本の指があります。鼻はとても器用に動かすことができ、水に潜ったときには、鼻をシュノーケルのように使います。主に森林や水辺のやぶの中で暮らしていて、単独で行動をします。群れを作りません。昼間はおとなしくしていることが多く、早朝や夕方の薄暗い時間に動き回ります。 東南アジアでは神が余りものを繋ぎ合わせて創造した動物とされ、神聖な生き物と言われていました。

生態

寿命は30年程度と言われています。食べ物は植物や木の実、枝、果実などを口にします。河川や沼地に住んでおり、熱帯を好みます。繁殖形態は胎生で1回に1頭産むことができます。妊娠期間は400日程度。子供は6－8か月程度は授乳期間です。イノシシのような縦縞が入っていますが、半年程度経つと親と同じような白黒の体になります。生後2年半から3年で性成熟します。

絶滅危惧種

かつてはベトナムやカンボジア、ラオスなどにも分布していたマレーバク。しかし絶滅してしまっています。現在はマレー半島、タイ、ミャンマーなどです。近年森林伐採と土地開発が盛んにおこなわれており、バクが住める熱帯が減ってしまっているのです。生存地の分断もおこっています。現在では国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されています。バクの別種もすべて絶滅危惧種に指定されています。またペットとしても需要があり、狩猟も問題視されています。

飼育

現在バクの種類はすべて絶滅危惧種となっており大変希少種になってしまっています。そのため、一般人が飼育するのはかなり難しいです。東南アジアへ行くか、動物園で鑑賞することをお勧めします。