ウスユキガモはヨーロッパ南部からアフリカにかけて生息しているウスユキガモ属の鳥類です。このカモは以前は地中海地域でかなり多く生息していたことが分かっています。しかし現代においてはスペイン南部、イタリア南部、アフリカ北西部にしか住んでおらず、生息数がどんどん減っているのです。ウスユキガモは現在も生息数が減っており、絶滅危惧種に指定されています。保護活動を必要とする動物です。
生息地
ウスユキガモはアフリカ北部やヨーロッパ南部に生息しています。
特徴
ウスユキガモは全長40㎝のウスユキガモ属の鳥類です。ウスユキガモはヨーロッパ南部やアフリカ大陸北部の地中海沿岸部で繁殖し、冬になるとアフリカ大陸中央部まで移動します。このカモはマリやチャド、ニジェールあたりでも見かけます。全身の羽衣は褐色や灰褐色で、淡褐色や淡黄色の斑紋があります。生息地は湖沼地域で、単独で生活することは少なく、群れを形成することが多いです。イランでは一時、ウスユキガモの巨大な群れがいたことが報告されています。
生態
ウスユキガモは雑食で、草、種子などを食べて生活しています。このカモは潜ることなく浅い場所で植物や茎を食べます。 また、水生無脊椎動物も食べます。繁殖形態は卵生。藪や枯れ草の中で、このカモは巣を作ります。1回につき卵は7-14個産みます。卵はメスのみが抱卵することになり、1か月は続きます。
絶滅危惧種
ウスユキガモは以前はヨーロッパ南部からアフリカにかけて大量に住んでいたことが分かっています。しかしどの地域でもカモが住める地域を土地開発することで、破壊してしまい、住める場所がなくなってしまいました。さらには人間の食用になることから、乱獲も問題になりました。生息数はずっと減り続けており、現在は絶滅危惧種に指定されています。2010年代に入っていからヨーロッパ南部ではカモの再導入プロジェクトが開始されています。動物園で飼育したカモを野生に還すというサイクルが始まっており、生息数が回復する可能性があります。
飼育
ウスユキガモは生息数も減っており、絶滅危惧種であることから、飼育することはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、ヨーロッパ、アフリカに行ってみてください。
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