キタシロサイは2008年に完全絶滅したと言われていました。野生の個体は完全に消えてしまい、もはや見ることが永遠にないと言われていました。しかし2009年にチェコの動物園でキタシロサイが生きていたことが判明。わずか2頭のキタシロサイは現在繁殖計画が進んでいます。
生息地
野生のキタシロサイはアフリカ大陸の特に中央部付近で生息していました。
特徴
キタシロサイは全長300-400cm、体重2000-3000kgあります。キタシロサイはシロサイの亜種に当たり、哺乳綱奇蹄目サイ科シロサイ属に分類される奇蹄類に属しています。キタシロサイの特徴はシロサイと変わりませんが、最近ではキタシロサイの祖先はシロサイではないと言う仮説も生まれています。キタシロサイは頭部には2本の角があり、最大で160㎝ほどにもなります。歯列は臼歯上下6本ずつ、大臼歯上下6本ずつの計24本あります。主な生息地はサバンナで小規模な群れを形成する傾向にあります。群れは10頭から20頭当たりで形成され、決まった場所に尿や糞をすることより縄張り意識が強いです。アフリカはとても暑いため、昼間は木陰で休むか水場で水を飲んだり泥浴びを行います。
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生態
キタシロサイは植物食で、木や葉っぱ、草などを食べて普段は生活しています。繁殖形態は胎生です。妊娠期間は530 – 550日あり、1回につき1頭産むことが可能になっています。キタシロサイは寿命は50年程度と言われております。
絶滅危惧種
キタシロサイはもともとアフリカの中央部に広く分布していました。元々の生息数は1000頭を超えていました。しかし問題になったのは1900年代後半からです。アフリカでは土地開発が進み、シロサイ達が住める場所が徐々に減ってしまいました。そしてそれだけでなく、シロサイの角が薬用になることから、人間による乱獲が始まります。これによりキタシロサイは急速に生息数が激減し、2008年には野生のキタシロサイの完全絶滅が判明しました。完全に消えてしまったと思われていたキタシロサイはチェコの動物園で飼育されていたことが分かり、現在繁殖計画が進められています。このあと、生きていたサイはケニアにに移され、人工繁殖が試みられましたが、2014年にオス1頭が死亡し、さらにその後、最後のオスの死を迎えました。
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繁殖プロジェクト
キタシロサイは現在繫殖計画が進行中です。最後のシロサイは死亡してしまったものの、精子は冷凍保存されています。日本の大阪大学の研究チームは2022年にキタシロサイのiPS細胞から精子のもととなる始原生殖細胞様細胞の作製に成功しました。もしかしたらですが、これをきっかけに体外受精させ、繁殖することができるかもしれないと言われています。iPS細胞は日本の医学者で、かつノーベル医学賞を受賞した山中教授が作り出した技術です。iPS細胞を使って培養により、人間の細胞が若返りをしたりすることもできるため、期待が高まっています。
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