アジア絶滅危惧種動物 : ペルシャヒョウ

ペルシャヒョウは別名イランヒョウとも呼ばれており、中央アジアや中東地域に生息するヒョウです。ヒョウ科の動物で希少種のため、非常に生息数が少ないです。ヒョウのなかで最も大型で、がっしりとした筋肉質の体格を持ち、さらに動物の中でもトップクラスの身体能力を持っています。そんなペルシャヒョウは実は絶滅危惧種に指定されています。ペルシャヒョウは密猟されることが多く、個体数が激減しているのです。

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生息地

ペルシャヒョウは中東、中央アジア地域に生息しています。

特徴

ペルシャヒョウはヒョウの中でも最大種です。体長は150-180cm、体重は70-100kg。体毛が長く、黒い斑点が特徴です。鋭い爪と長い尾をもち、丸く小さい耳があります。ペルシャヒョウは肉食で鋭い爪を武器にして獲物を倒します。ヒョウは音を立てないように歩き、獲物を襲い食べます。夜行性の生き物で、昼間は休んでいます。ヒョウは縄張り意識がとても強く、自分の縄張りに排泄物を残したり、樹木に爪でしるしをつけたり、木に尿をかけたりしてアピールします。ペルシャヒョウは、草原、雪原、砂漠など色々な気候の地帯に住むことができます。

生態

ペルシャヒョウは肉食で小型哺乳類、人の飼っている家畜などを食べます。ペルシャヒョウは単独行動を好み、食べ物を捕獲するときも単独で行動します。妊娠期間は3か月程度あり、繁殖形態は胎生で1回につき1-3頭産むことができます。子供は2年程度で性成熟します。繁殖期はオスがメスを引き寄せる求愛行動をします。吠えることでメスを引き寄せるのです。

絶滅危惧種

ペルシャヒョウは19世紀から20世紀にかけて食用肉、もしくは毛皮を狙った狩猟の標的にされていました。そのことから生息数が大きく激減。現在は数十から数百程度まで数をへらしています。地域によっては完全に絶滅してしまったところもあります。このままいくとアジアチーターと同じように個体数が減り続けてしまうと指摘されています。現在世界各地では保護活動が行われています。ペルシャヒョウの復活プロジェクトに乗り出しています。

飼育

ペルシャヒョウは肉食動物で、人間を襲う可能性もあります。また、生息数が減ってしまっており、一般人が飼育するのはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、中東、中央アジアへ行ってみてください。