ミャンマーでは近年新種の動物が良く発見されています。その中の一つとして、サルの仲間ですが、ポッパ・ラングールという新しい種類が近年見つかりました。しかし、生息数は推計で200頭前後とされており、見つけることが極めて難しいサルでもあります。もちろん、希少種でもありますので、絶滅危惧種にも指定されているのです。
生息地
ポッパ・ラングールはミャンマーに生息しています。
特徴
ポッパ・ラングールは2020年頃にミャンマーで発見されたサルの仲間です。しかし新種であるため、あまり詳しいことが分かっていません。体重は約8kgとされており、サイズは中型。背中は暗褐色または灰褐色で手足は黒いです。顔がとても大きな特徴であり、目の周りに特徴的な白いリングがあります。ポッパ・ラングールは他のサルのなかまよりもしっぽが長く、頭頂部に長い毛が生えているのが特徴です。ポッパ・ラングールは木の上で生活をしていることが分かっており、狩りをするさいは地上に降りてくることもあるようです。しかし全体的に調査不足であり、詳しいことが分かっていないのが現状でもあります。ポッパ・ラングールはミャンマーのポッパ山付近でのみ見ることができるかなり珍しい種類です。
生態
ポッパ・ラングールは他のサルと同様、果実や木の実などを食べて生活をしているようです。あまり詳しいことが分かっていないため寿命や生態については分かっていません。国際的な保護慈善団体であるファウナ・アンド・フローラ・インターナショナルによるとポッパ・ラングールは100万年以上前から存在していたと推定されています。
絶滅危惧種
ポッパ・ラングールは2020年頃に発見された新種で、それまでは人類に認識されていない動物でした。今までなぜ発見されていなかったかというと、そもそも野生であること、さらに生息数が極めて少ないことが挙げられ、生息数はたった200頭前後しかいません。しかもこのサルが発見されたのは野外ではなく、実験室でした。このサルは発見後、同属の他の種との分類学的関係を理解するために、系統学的研究が行われました。生息数がもともと少ないということもあり、このサルは絶滅危惧種に指定されています。近年は都市化、土地開発、森林伐採、ペット化と違法取引によってこの種は絶滅の危機に瀕しています。ポッパ山の森林の生息地は、ミャンマー政府によって正式に保護区として宣言されています。
飼育
ポッパ・ラングールは保護の対象になっている動物ですので、一般人が飼育することはまずできません。ミャンマーへ行ってみるか、動物園へいってみるしかないでしょう。
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