ピグミーミツユビナマケモノはナマケモノの一種。中米パナマ沖の島に暮らすこのナマケモノはナマケモノの中でも生息数が少なく、絶滅の可能性が示唆されています。他のナマケモノとは異なり、マングローブ林以外では生息できないナマケモノであることから、適応性がやや低いため、生息できる地域が限定されます。ピグミー ナマケモノの主な脅威は生息地の破壊で、人間による破壊行為が大きな問題になっています。
生息地
ピグミーミツユビナマケモノはパナマでしか見ることができません。そしてそのパナマの中でも小さな島であるIsla Escudo de Veraguasでしか見ることができません。
特徴
ピグミーミツユビナマケモノは全長40-50cm、体重2-3kgのナマケモノのなかまです。このナマケモノは他のナマケモノと同様に、樹上で生活をし、ほとんど地上に降りることがありません。大きな湾曲した爪をもっており、この爪を活かして木の枝をしっかりとつかむことができます。このナマケモノは他のナマケモノとは異なり、マングローブ林以外では生息できないという特性をもっており、適応性が低い動物の一種です。また、パナマの中でもIsla Escudo de Veraguasでしか見ることができません。そのため、生息地域が極めて限定的で、生息数も限られているのが特徴です。
生態
ピグミーミツユビナマケモノはマングローブの木の葉を食べて生活をしています。このナマケモノの妊娠期間は不明ですが、他のナマケモノは4~7か月間と言われています。繁殖形態は胎生で、1回につき1頭産むことができます。ナマケモノの一般的な寿命は野生下では12年程度で、飼育下では30年程度とされています。
絶滅危惧種
ピグミーミツユビナマケモノはナマケモノの中でも絶滅の可能性が高い種族です。これは生息地域が極端に限定されていることと、生息数が少ないこと、さらには他のナマケモノとは異なり、マングローブ林以外では生息できないという特徴を持っているからです。ナマケモノの最大の脅威は森林伐採です。マングローブ林以外では生息できないことから、木が切られてしまうと生息地域をなくします。また、一部の人間はこのナマケモノを狩猟することもあるため、生息数が年々減っているのです。ピグミーミツユビナマケモノは絶滅危惧種に指定されています。そして、さらにはワシントン条約附属書IIにも記載されています。現地では自然保護の取り組みが始まっているものの、現地住民との対立が起こっており、なかなか進んでいません。現地住民は森林伐採で生活をしている人もいるからです。
飼育
ピグミーミツユビナマケモノは生息数も少なく、絶滅の可能性が高いことから飼育はとても困難と言えるでしょう。そのため、動物園で鑑賞するか、パナマまで行ってみてください。
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