クビワオオコウモリは日本や台湾の一部に生息しているコウモリです。オオコウモリの仲間でオオコウモリの中ではもっとも北に分布しています。森林地帯に生息しているコウモリで、夜行性の動物です。このコウモリは人間による土地開発や、食物の減少により生息数が減ってきております。現在このコウモリは日本において絶滅危惧種動物に指定されており、生存の危機にあるのです。
生息地
クビワオオコウモリは日本に生息しています。
特徴
クビワオオコウモリは体長18-25cm、体重300-500gです。このコウモリは日本や台湾に生息しており、森林地帯に住んでいます。体毛は長い羊毛状で、赤褐色や暗褐色。首周りの毛色は淡い黄色で白っぽく、飛膜は暗褐色や黒褐色。クビワオオコウモリは単独で生活することもあれば、小さな群れで生活していることもあります。夕暮れから夜になると活動を始めており、夜行性です。日中は木々の中で枝にぶら下がっていることが多いです。
生態
クビワオオコウモリは果実、葉っぱ、花などを食べて生活しています。繁殖は胎生。交尾は10‐12月あたりに行われます。妊娠期間4~6ヶ月ほどで、1回につき1頭産むことができます。子どもは半年ほどで親と同じ程度に成長し、独立していきます。クビワオオコウモリは1~2年程で性成熟します。寿命は20年程度と言われています。
絶滅危惧種
クビワオオコウモリは主に日本と台湾に生息していますが、一部食用として狩猟が行われています。さらに台湾では一部地域で絶滅が確認されています。日本では土地開発によって生息数や生息地域が減少しており、猫による捕食もとても増えています。台風による被害も多く、自然災害で死ぬことも多い動物です。日本の沖縄県と鹿児島県で生息数が特に減っています。このコウモリはワシントン条約附属書IIに掲載されており、絶滅危惧種にも指定されています。繁殖率が低いこともあり、絶滅の可能性が高い動物です。
飼育
クビワオオコウモリは絶滅危惧種であり、生息数が減ってきていることから、飼育は難しいです。動物園で鑑賞するか、日本へ行ってみてください。
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