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ベトナム絶滅危惧種動物:サオラ

Animal

サオラと言う動物を知っていますか?サオラはベトナムの奇跡の動物と呼ばれているほど、希少な存在のウシです。サオラはカンボジアのコープレイとよく間違えられてしまうのですが、別の動物となります。サオラは別名を持っており、ベトナムレイヨウと呼ばれている動物です。

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生息地

サオラはベトナムを中心に住んでいますが、一部はラオスにも生息しております。

特徴

サオラはウシ科サオラ属に分類される偶蹄類。体長は150~200cm、体重は90kgありますので人間と同等、それ以上の大きさを持っているウシです。全身の毛衣は濃赤褐色や暗褐色で四肢は黒、眼の周囲や鼻面に白い斑紋があります。サオラはオスもメスも角を持っており、30㎝~50cm程度の大きさになっています。サオラは常緑樹林や半落葉樹林を好んで生息しています。森林地帯を好むのは、主な食べ物が葉っぱだからです。サオラは基本的に単独生活をしていることがとても多いですが、群れを形成する事もあります。これは外敵から身を守るためです。

生態

サオラは主に草の葉を食べて生活をします。繁殖様式は胎生。妊娠期間は約8か月あります。メスは1回に1頭の幼獣を産むことが多く、時期は5月~8月あたりになります。

絶滅危惧種

サオラはベトナムとラオスの国境付近の森林に生息していました。しかし戦争や開発で生息地が縮小、分断されており、絶滅した地域もあります。それだけではないのです。近年はサオラを狩猟する人間も増えてきており、生息数の減少速度が著しくなってきてしまいました。サオラは食用にされることがとても多いのです。ベトナムで野生のサオラが確認されたのは1998年が最後、ラオスでも1999年を最後に見ることができなくなりましたが、2013年に再度生息が確認されたのです。現在のサオラの生息数はわずか200頭と言われており、幻の動物と言われるほどになってしまいました。早急に保護をしないと絶滅をしてしまう可能性が高いです。現在サオラは絶滅危惧種に指定されており、ワシントン条約附属書Iに掲載されており輸出が禁止となりました。

飼育

サオラは生息数が極めて少ないため、飼育することは本当に厳しいです。サオラを見たい場合は東南アジアまで行ってみるしかないです。

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