2010年ごろ、アフリカゾウは1種ではないことが判明しました。今までアフリカゾウは1種のみとされていたのですが、マルミミゾウとサバンナゾウに分類されるのです。サバンナゾウとは、主にサハラ砂漠より南に住んでいるゾウのことを指しています。サバンナゾウは地上最大の動物で、大きな耳はよく聞こえるという特徴があります。
生息地
サバンナゾウはアフリカ大陸のサハラ砂漠より南に広く生息しているゾウの仲間です。
特徴
アフリカゾウは、長鼻目ゾウ科アフリカゾウ属に分類され、亜種としてマルミミゾウとサバンナゾウがいます。サバンナゾウは体長が6メートルから7メートルになり、最大体重は10トンにもなることから地上最大の動物です。皮膚は分厚くかなり固いです。耳介は非常に大型で幅広く、放熱に使用され、耳はとても大きいためかなり遠い所の音も拾うことが可能です。以前はアフリカゾウは、1種のみとされていたのですが、2010年頃に2種として認識されるようになりました。サバンナゾウは牙がより厚く、耳が三角形になっているという特徴があります。サバンナゾウは10頭から70頭にも及ぶかなりの大きな集団を形成する傾向にあります。主な生息地域はサバンナや森林地帯になり、水浴びを好み、泥浴びを行った上で岩や木に体を擦り付けたりします。
生態
サバンナゾウは草、葉、樹皮、果物などをたくさん食べます。ゾウは繫殖形態が胎生となり、オスもメスも8歳あたりから繁殖することができます。メスは30歳過ぎの成熟したオスを好む傾向にあり、1年中繁殖が可能です。ほとんどの交配は12月から3月に行われる傾向にあります。メスは1回に1頭の幼獣を産んで、授乳期間は2 – 3年ほどあり、10年後には性成熟します。寿命は60年以上で、80年以上生きるゾウもいるためとても長寿です。
絶滅危惧種
サバンナゾウは残念ながら絶滅危惧種に指定されています。ゾウの牙を狙った狩猟、ゾウの肉を狙った狩猟などがあまりにも多すぎるためゾウの数は減っているのです。さらにゾウは膨大な量の食料を必要とするため、農家にとってかなりの被害を受けます。サバンナゾウは1日で畑の食料のほとんどを食べつくしてしまうこともあるため、駆除されるケースもあるのです。アフリカのサバンナゾウは現在、アフリカの23カ国において、保護動物として指定されており、特定の保護区域でしか見ることができません。
飼育
サバンナゾウは絶滅危惧種に指定されているため、一般人が飼育することはまずできません。アフリカへ行ってみるか、動物園で鑑賞するしかないでしょう。
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