スポンサーリンク

日本絶滅危惧種動物 : スミスネズミ

Animal

スミスネズミは日本固有種で、絶滅危惧種に指定されている動物です。本州の南方と四国、九州、隠岐島後と広く生息しています。森林地帯を好み生息しています。小さな目と耳、比較的短い尾はとても可愛いと評判があります。地下を好みますが地上にも出てくるという半地下棲の生物です。日本の本州に生息するカゲネズミとは同一の種別ではないかと推察されています。湿潤な環境を好み、農地などにもよく出現します。

スポンサーリンク

生息地

日本の本州に生息しています。

特徴

体重20~35g、頭胴長 75~115mm、尾長 33~55mm。背面の毛色は赤褐色から黄褐色まで色々なパターンがあります。腹面は黄褐色です。短い尾を持ち鼓室胞はやや小さく扁平。湿潤な環境を好み農村地に沢山出てきます。そのため、農家からは駆除されてしまうこともあります。哺乳綱齧歯目キヌゲネズミ科ビロードネズミ属に分類されます。ちなみにこのスミスネズミという名前は1904年にこのネズミを発見したゴードン・スミスにちなんで名づけられています。

生態

松林・落葉樹林・照葉樹林・混交林など森林地帯を好み生息しています。さらには湿度の高い地域を好んでいることもわかっています。そのため山に接した水田やミカン畑、石垣などでも出現します。食べ物はミズキやヤマビワなどの果実を食べています。さらには種子などを採食することもわかっています。繁殖期は地域により差異があります。春季と秋季1回に1-4頭程度の子を産むことができます。

絶滅危惧種

スミスネズミの生息地は森林地帯なのですが、近年日本では住宅開発が進むことで森林が減少しています。それに伴ってネズミの生息地が減少、または分断されるという事態が起こっています。さらには農村部などにも出現し、イネなどを食べてしまうことにより農家から駆除されてしまうこともあります。また、人間の生息地には天敵である猫もたくさんいるため捕食されてしまうのです。

保全活動

これといった保全活動はされていません。現在生息地の減少によりネズミの分断が起こっているため、個体群の分断をもたらさないような回廊の設置が提言されています。失われる可能性のある分布面積に
匹敵する代替環境造成を用意する必要もあります。

飼育

現在絶滅危惧種となっており、一般人が飼育することはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、日本へ行って鑑賞することをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました