ターシャというメガネザルを知っていますか?このサルはフィリピンのボホール島でとても有名です。世界最小のメガネザルと言われていますが、それと同時にこのボホール島でしか見ることのできない希少動物なのです。それがゆえに生息数が少なく、絶滅の可能性もあり得る動物なのです。ターシャはとても繊細な動物で、人間がむやみに触れたり追いかけたりすると、ストレスがかかり自殺をすることもあります。
生息地
ターシャはフィリピンのボホール島にのみ生息しています。
特徴
ターシャは体長が10㎝、体重が100gしかない世界最小のメガネザルです。人間の手のひらのなかに収まってしまうほどの小さなサルです。大きな目が最大の特徴で、夜でもしっかり見えるようになっており、顔の三分の一に達する大きさです。大きな眼球を自分で動かすことは出来ません。その代わり首を180℃回せる動物です。ターシャはとても過敏で繊細な動物で、ストレスを与えると、自分で顔をぶつけたりして自殺を図ります。体も小さいことから、衝撃が強いと、死んでしまうこともあります。ターシャは普段木に掴まっていることが多く、人間でも見つけられないことが多いです。 敵はフクロウやその他夜行性の肉食動物です。
生態
ターシャは基本的に昆虫をとらえて食べることが多いです。たまに爬虫類、鳥、コウモリを食べることもあります。 ターシャの繁殖形態は胎生。1回につき1頭産むことができますが、ターシャは誤って、子供を食べてしまうこともあります。ターシャの寿命は10‐20年程度です。
絶滅危惧種
ターシャは元々生息地域が狭いことから、生息数がそもそも少ない動物。それに付け加えて、フィリピンは近年土地開発が進んでおり、ターシャが住める森林地帯が激減しています。またターシャはペットとしての需要もあることから乱獲が問題になっています。1997年に大統領の声明が発表されてから、ターシャはフィリピンで特別に保護される存在となりました。ターシャはの絶滅危惧のレベルは準危急種。さらにターシャはワシントン条約でも掲載されていることから輸出にも制限がかかっています。
飼育
ターシャはワシントン条約でも掲載されていることから一般人が手にすることは極めて困難と言えるでしょう。動物園で鑑賞するか、フィリピンまで行ってみてください。
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