2022年ロシアのプーチンの狂乱によりウクライナ侵攻が始まってしまいました。ロシアはウクライナを攻めあぐねることで、民間人への攻撃やインフラへの攻撃も始めており、世界中から非難されています。そして戦場と化したウクライナでは多数の動物達もロシア人によって殺されてしまっているのです。そんなウクライナでは、どのようにして動物達を救助しているのでしょうか。
ロシアによる無差別攻撃
ロシアは当初ウクライナをすぐに攻め落として現在のゼレンスキー政権を打倒し、傀儡政権を樹立することを目的としていました。しかし半年以上経っても攻め落とすことができないどころか、ロシア軍は武器、弾薬も不足し、戦死者も急増し、ウクライナに攻められています。これに対して追い詰められたロシア軍は民間人を虐殺したり、インフラを攻撃したりと自暴自棄ともとれる行動が目立つようになってきています。これはロシアが中国やインドからも支援されず、世界的に孤立していることも背景にあります。そしてロシアの無差別攻撃によりウクライナ人が多数犠牲になっているとともに、ウクライナに住む動物達も多数犠牲になっているのです。
ボランティア活動
現在ウクライナでは人に対する救助活動が活発に行われていますが、同時に動物たちに対する救助活動も活発になっています。
元兵士による救助
戦争とは言っても動物たちにとっては何の関係もない話で、人間が勝手に始めた殺し合いです。しかしそれにもかかわらず動物たちも多数ミサイルや爆弾によって犠牲になっています。そんななか、ウクライナの元軍人などがボランティアとして、戦闘地域にいる動物たちを救助する活動が起こっています。動物たちの中にはミサイル攻撃や爆撃で親を失ってしまって野良になってしまった者もいます。そういった動物たちは、戦地で生きていくことができないでしょう。
UAnimals
Uanimalsは2016年にOleksandr Todorchuk氏によって設立された慈善団体です。この団体はウクライナ侵攻が始まって以来、避難所資金調達、食料や薬の購入、里親探し、動物の避難の組織・運営、ボランティアの募集や調整など行っています。現在はハルキウ、チェルニウツィー、ザポリージャ、キエフ、ジトームィル、ポルタヴァ、チェルニーヒウ、フメリニツキー、チェルカースィなどの都市で野良になった動物などの避妊、去勢手術を無料で行っています。
Centaur Foundation
ウクライナとの国境近く、メディカにはポーランドの動物保護団体が活動しています。臨時のシェルターを作っており、千匹以上の犬と猫をウクライナから保護しております。勿論この中には飼い主を失ってしまった犬や猫も多数含まれており、今後は里親を探すことになるでしょう。
Tailed Hostages of War
ウクライナで餓死寸前になっている動物たちに食料供給などをしているボランティア団体です。避難所への食料、水、暖房用の燃料・発電機の購入・配達などをメインに行っています。
Happy Paw
動物の治療などを行っているボランティア団体です。救助した動物への食料と水の提供、滞在場所の調整などを手配しています。さらには治療後の動物のリハビリ施設などの提供をしています。
Kyiv Animal Rescue Group
名前の通り首都キエフ付近で活動している動物保護団体です。砲撃などで家が倒壊し、家の中で閉じ込められている動物などの保護を行っています。さらには保護した動物を避難させることも行っています。

ウクライナの絶滅危惧種
トゥズリはウクライナの動物の宝庫です。国立トゥズリ潟湖公園はウクライナで国立公園に指定され、鳥のほとんどがウクライナとヨーロッパで絶滅危惧種に指定されています。ツクシガモ、マガン、オオハクチョウ、ダイシャクシギ、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ、ヒメノガンなどが絶滅寸前に状況にあります。それ以外にもこの国立公園には約300種の野鳥が見られ、貯水池では約60種の魚が生息しています。動物も37種住んでいます。今日もロシアによる無差別攻撃は続いており、多くの人と動物が犠牲になっているのです。一刻も早くロシアを世界から退場させなければなりません。
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