アメリカ絶滅危惧種動物 : ユタプレーリードッグ 生態と特徴

プレーリードッグにはいくつかの亜種が存在しますが、その中でもユタプレーリードッグはアメリカのユタ州にしかいない亜種であり、かなり生息数が限定されています。北アメリカ中部の草原に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生活するこの動物は絶滅危惧種に指定されています。プレーリードッグのなかでももっとも絶滅の可能性が高いと言われています。

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生息地

ユタプレーリードッグはアメリカのユタ州にのみ生息しています。

特徴

ユタプレーリードッグは体長30～40cm、体重800～1200g。このプレーリードッグはネズミ目リス科　プレーリードッグ属の動物です。アメリカのユタ州に生息しており、単独では生活せず、群れを形成しています。一夫多妻制で家族を形成しており、仲間意識がとても強い動物です。地下に直径10～15cmのトンネルを作り、複雑な構造の家を作って生活しています。貯蔵庫や寝室トイレなど、部屋などがしっかりと区分けされており、まるで人間のような生活をします。プレーリードッグは天敵が近づくと、甲高い声をあげて、仲間に危険を知らせます。また縄張り意識がとても強く、敵が迫ると、尻の臭腺から臭いを出し威嚇します。

生態

ユタプレーリードッグは草を食べますが、それ以外にも虫なども同時に食べることがあります。ユタプレーリードッグは一夫多妻制で、1年に１回出産があります。メスは１回につき1-8頭産むことができます。妊娠期間は約28日です。繁殖は通常、3月中旬から4月にかけて行われています。ユタプレーリードッグの寿命は５年程度です。プレーリードッグのオスは8月～9月頃に冬眠を開始し、メスのプレーリードッグは数週間後に冬眠を開始します。

絶滅危惧種

ユタプレーリードッグは絶滅危惧種に指定されています。1900年代の初頭にプレーリードッグは95000頭前後が生息していました。しかしその後50年で約半数にまで生息数が激減しています。これは人間による生息地の破壊、放牧、さらには疫病によるものが大きいです。またプレーリードッグは穴を掘る習性を持っており、これが農家にとっては被害になってしまいます。プレーリードッグは農家によって駆除され続けており、生息数が減っているのです。さらにプレーリードッグには天敵もいます。オオカミやコヨーテなどによって捕食されて死んでしまうことも多いため、人間以外にも脅威がいるのです。絶滅の可能性は高くなっており、保護活動が必要となってきています。

飼育

ユタプレーリードッグは絶滅危惧種に指定されています。そのため入手は困難であり、一般人が飼育することは難しいでしょう。アメリカへ行ってみるか、動物園で鑑賞をしましょう。