シロビタイキツネザルはマダガスカル固有種のサルです。このサルは中型のキツネザルで、マダガスカルでしか見ることができません。シロビタイキツネザルは低地の湿地林や熱帯雨林などで生息しています。真ん丸の目玉、顔のまわりはふさふさの白い毛が特徴でとてもかわいいサルですが、実は絶滅危惧種に指定されています。人間による土地開発が原因で、生息できる地域がなくなり、絶滅の可能性があります。
生息地
シロビタイキツネザルはマダガスカル北東部地域に生息しています。
特徴
シロビタイキツネザルは体長30-40cm、体重2-2.6kgで、中型のキツネザルです。このサルはマダガスカル北東部に分布していて、熱帯雨林を好んで生息しています。ほとんどの時間を樹木の上で過ごしており、地上に降りてくることが少ないです。地上では四足歩行をしてます。全身が長くて厚い毛に覆われて尾は体長よりも長いです。目はオレンジ色や赤味の強いオレンジ色。四肢にはいずれも5本の指があります。樹木の上では距離のある樹間や枝の間も飛び移ることができ、とても運動能力の高いサルです。シロビタイキツネザルは昼夜問わず活動していて、数頭から成る集団で生活していることが多いです。
生態
シロビタイキツネザルは果物や木の葉、花や樹皮、樹液などを食べて生活しています。食べるものがないときは鳥やその卵のほか、昆虫やムカデを食べています。繫殖形態は胎生。繁殖時期は6月で、妊娠期間120日あります。メスは1回につき1頭産むことができます。子どもは、生後3週間ほどは母親の腹にしがみついていますが、4~6ヵ月後には離乳し、その後独立していきます。寿命は30年ほどです。
絶滅危惧種
シロビタイキツネザルは外敵がフォッサなどですが、最大の脅威は人間です。人間による土地開発や森林伐採が最大の脅威になっており、キツネザルの生息地が失われているのです。シロビタイキツネザルは食用にされることもあることから、乱獲も問題になっています。このサルは生息地、生息数いずれも減っていることから、絶滅危惧種に指定されています。元々生息地が限定的な生き物であることから、生息数も少なく、絶滅の可能性があります。このキツネザルは、現在マナナラノルド国立公園、マロジェジー国立公園、マソアラ国立公園、ベタンポナ厳格自然保護区、アンジャナハリベサブ特別保護区、ノジーマンガブ特別保護区などの保護地域を中心に生息しています。
飼育
シロビタイキツネザルは生息数が減ってきており、一般人が飼育することはかなり難しいです。動物園で鑑賞するか、マダガスカルまで行ってみてください。
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