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北米絶滅危惧種動物 : アメリカシロヅル

Animal

アメリカシロヅルはアメリカ、カナダに生息する絶滅危惧種の動物です。ツル目ツル科の鳥でツル類中もっとも美しい鳥とされています。渡り鳥で夏はウッドバッファロー国立公園に集まり、繁殖します。しかし冬になるとテキサス州へ南下するのです。狩猟による乱獲や生息地の湿地の減少などにより激減し、一度は完全に絶滅したといわれていたツルなのですが、わずかな生き残りを発見し、アメリカとカナダで保護活動を行い、数を増やし始めているのです。

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生息地

アメリカとカナダに生息しているツルです。

特徴

全長は125-160㎝で体重7.5-9kg。非常に背丈が高いツルとして有名です。全身は白い羽毛で覆われています。口角部は皮膚が裸出して赤くなっています。額のあたりは黒い筋模様があります。生息地は主に湿地や草原です。渡り鳥でアメリカからカナダへと飛び回ります。渡りの途中では農村や河川などで過ごすこともあります。単独行動はせず数羽からなる群れを形成します。

生態

食べ物は植物や貝類、昆虫、魚、カエルと多岐にわたります。クチバシで簡単に丸呑みしてしまいます。アメリカシロヅルの主な繁殖地は昔もっとたくさんありましたが、今はカナダのウッド・バッファロー国立公園のみ。この公園でオスは伴侶を探すためにダンスを披露します。走り、跳躍、羽ばたきを組み合わせて、気に入ったメスと繁殖を行うのです。繁殖形態は卵生で1回に2個の卵を産みます。その後抱卵期間があり1か月ほど続きます。繁殖が終わるとアメリカへわたっていきます。

絶滅危惧種

20世紀初頭にアメリカシロヅルは大きく数を減らしていました。理由としてはアメリカシロヅルの生息地が人間によって土地開発され、生息地が減ってしまったのです。一時は20羽程度まで減ってしまい、もはや絶滅したと見られていました。1967年絶滅危惧種として登録され、保護対象となりました。 そのあとアメリカとカナダによる保護活動が開始されたのです。現在の脅威は電線です。アメリカシロヅルは あちこちを渡るがゆえに移動が多いのですが、移動の最中に電線に衝突し感電死する例が絶えません。

保全活動

繁殖プログラムが始まり、アメリカで越冬するアメリカシロヅルを人工繁殖させる試みが続いています。現在、ウッドバッファロー国立公園に渡ってくるアメリカシロヅルの数は300羽程度まで増えています。近年孵化成功率を上げる方法が発明され、さらなる繁殖が期待されています。

飼育

かなりレアでニッチな鳥なので一般人が飼育することはかなり難しいです。アメリカかカナダへ行って鑑賞してみましょう。夏はカナダ、冬はアメリカに住んでいます。

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