キボウシインコは南米に生息するインコの仲間。オランダのボネール島やベネズエラなどに生息しており、生息地は限定的であるため、あまり知られていないインコです。キボウシインコは大型鳥ですので、飼育する場合は注意が必要です。キボウシインコは生息数が減っていることが分かっており、準絶滅危惧種に指定されています。今後次第では絶滅の可能性があるのです。
生息地
キボウシインコはオランダのボネール島やベネズエラなどに生息しております。
特徴
キボウシインコは全長が30-40cmになる大きい鳥です。オウム目インコ科に分類される鳥類で全身は緑色の毛で覆われています。頭頂や眼の周囲は黄色、額や眼先は白や淡黄色の羽毛で被われています。ボウシインコの仲間には、キボウシインコ、キビタイボウシインコ、アオボウシインコ、ムジボウシインコなどがいます。そのため色々な色がおりとてもカラフルなインコの仲間です。インコは人によく懐いて、攻撃性はあまりありませんが、力が強く、特に噛む力や足の握る力は非常に強いです。飼育している人の中には怪我をする人も少なくありません。このインコは昼行性で、夜間は休んでいることが多いです。群れを形成することが多く10羽以下の小規模な群れを作ります。生息地は低地や森林地帯です。
生態
キボウシインコは果実や種子、サボテンなどを食べて生活しています。繁殖形態は卵生。繁殖時期は3月あたりから10月にかけて行われます。岩の隙間やサボテンの洞などに卵を産みます。抱卵期間は1か月程度あり、子供はしばらく親とともに生活をします。寿命は40年から50年程度と言われており、比較的長寿な鳥と言えるでしょう。
絶滅危惧種
キボウシインコは生息地域が限定されており、それほど生息数が多くないとされています。キボウシインコはトウモロコシ、マンゴーなどの農作物を食べてしまうことから、農家から嫌われてしまい、害獣として駆除されることが多くあります。そしてインコの生息地である森林地帯は人間によって破壊されており、生息地の分断も起こっています。そしてインコはペットとしても非常に人気があることから乱獲も進んでいます。このような背景もありキボウシインコは準絶滅危惧種に指定されてしまいました。オランダのボネール島にある生息地は国立公園に指定されており、狩猟を行わないよう周知されるようになっています。ボネール島での生息数は450羽程度、ベネズエラでの生息数は1900羽程度と言われています。キボウシインコはワシントン条約附属書Iにも掲載されており国際取引に制限がかかっています。
飼育
キボウシインコは飼育が可能ですが、国際取引に制限がかかっているので、容易には入手できないでしょう。またキボウシインコは鳴き声自体は大きく、甲高いです。集合住宅では絶対に飼うことはできません。一軒家でも防音対策をしたほうが無難です。キボウシインコは南米の生き物なので、寒さにはとても弱いです。暖房を設置するなど、寒さ対策をしてあげてください。また、大きい鳥なので大きめのケージを買ってあげましょう。
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